海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

案内・辺野古「環境アセス」学習会

2009-03-19 15:54:06 | 米軍・自衛隊・基地問題
 沖縄防衛局は3月14日をもって、辺野古で行っていた環境アセスメントの現地調査を終了したと発表しました。しかし、それは専門家が求める複数年調査の要求を無視し、沖縄防衛局自らが必要と認めた台風時の調査も欠落させたものです。にもかかわらず沖縄防衛局は、春夏秋冬を通して調査したことをもって十分な調査を行ったかのように装い、2014年の辺野古新基地完成に向け、強引に建設計画を進めようとしています。
 沖縄防衛局は「準備書」を出して次の段階に進もうとしていますが、調査自体が不十分なものであり、この段階で終了できるものではないことを、広く県民に訴えたいと思います。そして、仲井真知事は自らの名で出した「意見書」に基づき、複数年調査の実施を沖縄防衛局に求め、実行させること。県議会も知事に対して「意見書」に基づいた調査を実行させるよう強く迫ることを求めたいと思います。
 あたかも十分な調査に基づくものであるかのようにして「準備書」を出し、それに対する批判には、形だけの補足調査をやって環境アセスメントを早く終わらせ、次年度内の着工に踏みきる。そのような狙いのもと、「米軍基地の県内移設」に反対する県民の批判を逸らすために、新基地の建設位置をめぐって対立しているかのように演出しながら、日本政府・沖縄防衛局と仲井真知事・島袋名護市長が早期着工に向けて出来レースを行おうとしていることを許してはなりません。
 新基地建設問題を考える辺野古有志の会が、環境アセスメントについての学習会を予定しています。以下に紹介し、参加を呼びかけます。

【辺野古「環境アセス」学習会】

 演 題:『辺野古「アセス」はアセスではない!』

 講 師:桜井国俊(沖縄大学学長)
     1943年静岡県生まれ。環境学、国際協力論、環境まちづくり専門。工学博士。

 日 時:3月28日(土)午後1時開場 1時半開始

 場 所:名護市辺野古区公民館(辺野古交流プラザ)
       国道329号線(旧道)辺野古給油所向かい。

 入場料:無料

 主 催:新基地建設問題を考える辺野古有志の会

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