アヤアカデミーには、年中の11月、新年長クラスの開設から現在まで、お世話になっています。
我が家では卒園の前後に引っ越すことが決まっているので、先ず、公立私立問わず小学校を調べるところから始まりました。
入園前に県外から引っ越してきて縁も所縁もない地での情報収集は容易ではなく、年中に進級した頃、開智総合部を見付けてきたのは主人の方でした。
私立など私にとっては寝耳に水で、更に開智総合部の教育システムを知れば、こうも公立と違って良いものなのかと面食らうばかりで、受験を受け入れるにもかなりの時間を要しました。
那須野校長の教育理念に感銘を受けた主人は、子供以前に自分自身が開智で学びたかった、と積極的に受験について調べ始め、自力でアヤアカデミーのブログを探し出し、体験教室を申し込もうと提案してきました。
その頃にはもう年中も7月になり、アヤアカデミーは受験生の夏期講習が間近に迫っていました。
田村先生もご多忙な中、時間を捻出して下さり、まだ一度も開智に足を運んだこともない状態で、受験生活の一歩を踏み出しました。
今までまともに机に向かったことがなかった子供はとても緊張した様子でしたが、体験授業はテンポ良く進み、終わる頃には子供にも笑顔が見られて楽しそうでした。
その場で即入塾を申し込んだものの、既に定員ギリギリの状態。
この時漸く主人の行動力に感謝し、時間は待ってはくれないのだと初めて実感した気がします。
開智総合部にも足を運び下調べをしながら年中11月に無事入塾を果たし、受験生活が始まりました。
この頃の子供にはまだ自覚もなく、ランドセルの小学校が良い、と開智への興味も薄かったので、私にもまだ不安がありました。
しかしアヤアカデミーに関しては、週に一度の授業をとても楽しみにするようになりました。
授業は机に向かうだけでなく、教卓に集まって先生も交えてカードゲームをしたりクイズやなぞなぞをしたりと受講生同士が接する機会も多く、4人という少人数制のため、お友達と親密になるのも幼稚園のクラスより早かったです。
開智の説明会でも何度も顔を合わせるので、年中も終わる頃には自然と、皆で開智小学校に通うために今アヤアカデミーで頑張っているのだ、という自覚が子供にも芽生えていました。
本人が自ら開智総合部に通いたいと頑張るのであれば、私にももう迷う理由はなくなります。
年長に進級し、あと半年というところで、少々遅過ぎる覚悟だったかも知れません。
その後の私は、かなり子供にも厳しくなってしまったかと思います。
子供も模試などを重ね、「受験」というものを理解し始めると、今度はプレッシャーに押し潰されそうな日々がやってきました。
塾によって様々方針が異なるようですが、アヤアカデミーは、プレ受験講座など保護者に向けた授業も任意で受けられ、親子で季節イベントや宿題に取り組んで身を以て学んでいくスタイルなので、家族全員で試行錯誤をして乗り切りました。
情報量も実績も多く、先生も絶対の自信を持って情報や資料を提供して下さるので、安心して全てを任せて受験に集中できました。
この一年間で、子供はもちろん、私自身や主人も新しく学ぶことが多く、家族で楽しく、大きく成長できたと実感しています。
そしてなかなか受験に対して前向きになれず煮え切らなかった私が今こうして合格体験記を綴れているのは、子供本人のやる気と主人の熱意の他に、同じ立場のお母さん達の存在も大きかったと思います。
私立に入学すると学区の小学校と違って一人ぽつんと新生活を始めるイメージがありましたが、実際には、幼稚園から同じ学区の小学校へ進むよりずっと多いお母さん方とお話ができて、とても心強くなりました。
アヤアカデミーでは、田村先生を囲んで一致団結し、皆で受験を乗り越えようという暖かい雰囲気があるので、待ち時間にお茶をして情報交換をしたり、模試会場や説明会で姿を見掛けてホッと肩の力が抜けたり、同じ思いをしているお母さん方の話を聞くことで子供に少しは優しくなれたり、心の支えとなっていました。
田村先生はそうした保護者のメンタル面もよく気遣って下さり、休日にお母さん方の息抜きのためのカルチャー講座を開いて親睦を深めるランチの場まで設けて下さって、お母さん同士の繋がりにも尽力して下さいました。
我が家では、主人もよく授業のフィードバックに来ていたので打ち上げにも参加させていただき、学習塾の域を超えて、家族丸ごと田村先生のお世話になっていました。
長く険しい茨の道だと思っていた受験生活ですが、終わってみれば駆け抜けるように早く、何より充実した濃密な一年間でした。
主人の熱意に押されて始まり、しかしそのおかげで、主人と子供の距離も何倍にも近くなったと思います。
私ではヒステリックになりがちなペーパーの宿題も、主人が帰宅後や週末に見てくれたり、私が夕食の支度をする間に30分でも運動をしに外に連れ出したり、博物館や虫捕りに出掛けたりと、受験を通して家族の絆が深まり、家族が家族として成長できたと思います。
メンタルが弱く何度も悔し涙を流した我が子ですが、それでも、アヤアカデミーに行きたくないと言ったことは一度もありません。
むしろ、出来なくてアヤアカデミーをやめさせられたらどうしよう、とプレッシャーになってしまうくらいに、アヤアカデミーが大好きなようです。
開智を受験するためにお世話になったのですが、受験云々を抜きにしても、子供の、家族の成長を考えれば、アヤアカデミーに通えて本当に良かったと思っています。
この先も、詰め込む勉強ではなく、頭も身体も使ってのびのびと楽しく学んでほしいと願うばかりです。
小学準備クラスも通いたいと言い出したのは子供ですので、残り僅かなのが残念でなりません。
最後まで、どうぞ宜しくお願いいたします。