我が家が受験を意識し始めたのは年中の夏頃でした。
当初は年中で編入した幼稚園に付属している小学校へ進む予定でしたが、興味本位で通学可能範囲の学校を見ていたところ、学校の方針に強く惹かれ開智望を第一志望に決めました。
「さあ受験にチャレンジ!」と決めたもののどのように受験に取り組むべきかさっぱりわからず悩んでいたところ、ママ友さんの口コミで「合格実績が素晴らしい個人塾があるよ。」と、アヤアカデミーを教えていただき、体験入塾を申し込みました。
我が家は受験準備には一切取り組んでいませんでしたので、体験授業での田村先生の指導は、ピリッとした空気に包まれた授業で、子どもというより私達親が本当についていけるのかと心配になりました。
体験授業を目の前で見せていただいたのち、田村先生は子どもの良いところ、改善点をはっきりと私達親に伝え、また本人にも包み隠さず伝えてくださいました。
子どもだからといってオブラートに包もうとせず、けれど得意なことをすぐに見つけてしっかり褒めてくださる。
良い意味で子どもを子ども扱いしないこと、親もモチベートしてくださること、そういうスキルが高い先生であることが短い時間で良くわかり、入塾を決めました。
通学が始まってからというもの、初めて接する受験勉強の問題は子もわからなければ親も頭をひねることが沢山ありました。
そんなときに田村先生はいつも力になってくださいます。
LINEで問題の解き方をお訊ねすると、すぐにアドバイスがいただけました。
「わからないことを次の授業が始まる一週間を待たずして即日解決」が親の受験といわれる小学校受験に於いて、どれだけ心理的な負担を減らしてくださったことか。
LINEでの相談はそればかりではありません。
私は子どもとの接し方に何度も何度も行き詰まりました。
子どもの勉強のモチベーションを保つのはとても大変だということを初めて知りました。
夫婦で話し合っても、我が子を思う熱量は同じが故にぶつかり合うことも。
そんなごくごくプライベートなことも田村先生はご相談に乗ってくださいました。
「子どもがどうしても問題を解けない、集中力が欠けているけど夫が勉強をみても私が勉強をみてもダメで限界です。どうしたらよいですか?」という質問をしたことがあったのですが「〇〇ちゃんは頑張れる素質がしっかりある。勉強を嫌いにさせているのは親の取り組み方の問題です。」と言われ、ショックだったのを今でも覚えています。
けれど「そこに気づけたことがとても良いことなので、親として苦労は多々あると思いますが、ぜひ楽しんで学びを続けていってほしいです。何でも相談に乗りますから。」と、まるでドラえもんが本当に困ったときののび太くんにそっと手を差し伸べるかのように、私たち親の立場を慮りながらも本音て話し、寄り添ってくださる姿勢に、先生が私たち親との信頼を本気で築こうとする姿勢が伝わりました。
田村先生からのアドバイスをフックに、家族が一丸となって、沢山の現状打破をして新しい課題に向かうことが出来ました。
私達夫婦はいわゆる小学校受験の大手塾には行ったことがありませんでしたが、上記のような距離感でアドバイスをいただけるなんてきっと他の塾では考えられないことでしょう。
先生が大手の看板を背負わずに、一人の個人事業主として、子どもの受験に関する全ての責任を背負いながら子どもの良いところを引き出し、親の悩みはすぐ解決できるよう努めている姿勢に感銘を受けました。
一方で正直なところ、田村先生はちょっと厳しいなと思うこともあります。
厳しくなる理由は私たち親側にあるのですけれどね…
たとえば、子どもの苦手分野に向き合っていないのを見抜くと、容赦なく指摘されるなど…
「あ~怒られちゃったな~」と反省することもしばしば。
けれど田村先生が厳しいときはそれに比例してアヤアカのママさんとの結束も強くなりました。
アヤアカのママさん同士がみんな仲良しなのは、先生のねらいのうちなのでしょうか(笑)
子どもたちもよい意味でライバルです。
アヤアカでは一定数の問題が解けるとシールがもらえるのですが、「今日こそシール10枚ゲットする!」「〇〇ちゃんに次は勝つぞ~!」と楽しみながら課題に奮闘する姿は、当初「まるで苦行のような勉強」だったのですが、そのバイアスが徐々に外れていきました。
子どもと一緒にゲーム感覚で取り組もう、と2セット購入したカタミノというパズルは、私がどんなに本気で取り組んでも、子どもに勝てなくなってしまいました。
その集中力ときたらこちらの空気が張り詰めてしまうほど。
「今日はカタミノで1位を取れたよ!」「今日プリントが出来て先生が褒めてくれたよ」とハニカミ笑顔で報告してくれる姿に、一位を取ったことよりも、勉強そのものに楽しみや達成感を実感してくれたことがとても嬉しかったです。
アヤアカで親子で学ばせていただいたことによって、今後の子どもとのかかわり方、勉強へのかかわり方を沢山学ばせていただきました。
コロナで授業がオンラインになったときが一番つらく、特に小さな子どもに浸透させるのには努力が必要でした。
田村先生の姿勢も厳しく感じましたが、緊急事態宣言が解除されて暫くしてから対面授業が再開したときには「仕方ないよ~オンラインだもの。大人だって集中力欠けるんだから子どもはなおさらよ。難しいことだってあるじゃない。」とこちらが拍子抜けするくらいのあっけらかんとした表情でニコニコ笑って振り返ってくれる田村先生にほっとしました。
コロナをきっかけのひとつとして教育の質への問題提起が数多くなされているなか、おかげさまで我が家の教育方針と合致する志望校への切符を手に入れることができ、小学校入学後のこれからの学びにワクワクしています。
そして親である私たちも、共に悩みながらも前に進むママさんパパさんから沢山のアイデアを共有いただき、小学校後にも続く交流が今から楽しみです。
早くコロナが終息して、田村先生を囲んでお祝い会を行えたらいいな~と思っております。
アヤアカに入ってからの一年は世の中も目まぐるしい変化が続きましたが、こんな時期だからこそ田村先生と出会うことができたこと、田村先生を通じて家族としても成長をさせていただいたことに心から感謝しております。
ありがとうございました。
これから先も、多くのアヤアカデミー卒塾生が輩出されることでしょう。
益々のご活躍をお祈りしております。