先の開智小不合格が良い起爆剤になりました。
今思うと私達は開智小合格への「想い」の強さが欠けていました。
それから、模試等の結果に安心し、どこかに「おごり」があったのも事実です。
10月13日のこと。
娘に不合格を伝えると、
「私の行きたい小学校は開智じゃないから。附属小はまだこれからでしょ?だったら、附属小に合格するように頑張るから大丈夫。」
と意外なほどあっけらかんとしていました。
しかし、翌日になって悔しさが込み上げたのか、娘は寝室に鍵をかけて閉じこもり、一時間ほど泣きじゃくっていました。
たった6歳の子どもにこんな思いをさせてしまった自分を責めもしましたが、6歳ではあるけれど娘にはこの経験を乗り越えて強くなって欲しいと思いました。
この悔しさ、挫折感をバネにして、次へと進んで行くことが大切なことなんだよと、娘によく話し聞かせました。
そして、先生からはとにかくやるべきことは全てやって、万全を期して試験に臨むようにとアドバイスを受けました。
先生の言葉通り、それからの1ケ月半で猛チャージをかけました。
授業では苦手な問題を洗い出してもらったので、帰宅後すぐに問題集でカバーしました。
本番でどんな問題が出ても大丈夫なようにペーパーはとにかく完璧に仕上げました。
そして、本気で100点満点で、1番で合格を取りに行こうと思いました。
最初のうちは泣き事を言っていた娘も、その都度話して聞かせたため納得して、見たいテレビも遊びもすべて我慢してペーパーや巧緻性に取り組んでくれました。
そんな中、附属小ではまさしく「背水の陣」で臨みましたが、やることはすべてやり尽くした、できることも全部やったという充実感と達成感でいっぱいでした。
ここまでやった娘の「実力」を信じて、そして「運も実力のうち」という言葉があるように、娘の「実力」が私の「運」を引き寄せてくれると信じて。
だから、娘も私も誰にも負けない、必ず合格するという強い「想い」を持って、試験に臨むことができました。
開智小不合格もこの日のためにあったんだよと先生はおっしゃってくれましたが、本当にその通りだと思いました。
開智小に合格していたら、附属小の合格は無かったと思います。
AYAアカデミーの多くの皆さんが開智小を目指していく中で、一人だけ埼大附属小を目指していたので、実はちょっとした疎外感も感じていました。
でも、先生は私の強い信念を理解してくださり、附属小へ向けて最善の方法で二年間ご指導してくださいました。
当初、附属小の抽選に戸惑っていた私に、
「絶対に附属小に入るっていう強い気持ちがあれば、大丈夫!強い想いがあれば、必ず入れるから!」
と先生は再三言ってくださいました。
その言葉が不思議と魔法のように私の不安な気持ちを楽にしてくれました。
先生のおっしゃる「実力」と「想い」が「運」も呼び込んでくれたんだと思いまいた。