37．再びうつ入る
夏休み後半、夫が『モラルハラスメント』加害者で、
自分が被害者だと分かって、離婚を切り出してから
また辛い日々が始まった。
常に夫に気を遣い、怒らないようなだめ、一方的に
怒鳴っても謝りもしない。そのうちにこちらはビクビクし、
夫が帰るドアの音がすると怖くなって先に寝てしまう。
気持ちの切り替えで何度も自分を保ってきたが、
これ以上我慢したら間違いなくうつになってしまう。
いや、事実この2ヵ月の間、布団にふせって何もする気が
起きず、家事と育児を最低限こなし、子どもに笑うことも
出来ない自分を繰り返した。死ねば楽になるのは分かって
いたが、子どもを置いてはいけない。
いっそ夫が死んでくれたらどんなに楽か。
モラ被害者が皆思っていることだ。
被害者は心身壊れるまで加害者のサンドバッグで
いるようなものなのだ。実際に離婚を切り出して、
夫がいかにモラか痛感することになる。
36．発見
セックスレスについての掲示板を読んだりすると、
たいていの夫婦がお互いの温度差に苦しんでいて、
男であれ女であれ、
『いっそ外注（浮気のことです）でもすれば楽かな』
という書き込みが多く見られた。
思わず私もうなずいて読んでたねえ。浮気してないけど。
でもここに書いてる人は、そんなことが出来ないから
真面目に苦しんでる訳で、もっとカジュアルに不倫とか
しちゃってる要領のいい人、責任感のない人は世の中に
たくさんいるはず。今、よく読んでる離婚掲示板、すごい。
離婚したいっていう相談には、実はたいてい浮気して、
そっちに入れ込んじゃってるケース多し。
まあ、たった一度や二度（もっと？）の結婚で
ベストパートナーを探せったって無理があるからね。
とはいえ、日本人の倫理観はどこへ行ったのだ、と思うよ。
携帯が普及したこの10数年、不倫の増加について
誰か統計とってないの？
私の結論：セックスレスは実はセックス以外に問題アリ。
私もどう考えても夫の人格に問題があるわけで。
その掲示板の流れで『モラルハラスメント』を知ったのだ。
35．再びセックスの問題について
モラな夫に苦しみながらも、モラハラを知る前の私は、
まだ今後幸せになる余地があると思っていた。
自分の年齢（36）を考えると、もしも子どもを持つなら
そろそろ最後のチャンスだな、と考えていた私は、
つい数ヶ月前まで真剣に子どもが欲しかった。
なんたってモラのおかげで5年数ヶ月のセックスレス、
一体卵子をいくつ無駄にしたんだろう。
そして娘が妹を欲しい欲しいと言ったのだ。
彼女は、北九州から転勤する時、5歳にして、
『東京に行ったらママに赤ちゃんができるかもね』
と言ったのだ。子どもってよく見えないものが
見えるとか言うけれど、事態が好転するお告げなのか？
実現するものなのかと、この言葉は胸に留めていた。
一人っ子の彼女は今でも放課後に近所の公園で、
小さな赤ちゃんや幼児と遊ぶのが大好きなのだ。
できればきょうだいをつくってやりたいとは思っていた。
でもなあ、マリア様じゃないし、妊娠率は落ちる一方だし
よほど頑張らないと子どもは出来ないのだ。
モラ夫はこのへんも理解がなかった。
排卵日あたりにお誘いしても、頭が痛いだとかあれこれ
理由をつけて断られる事が何度も続けば、
怒りをとおり越して悲しいやら呆れるやら。
子どもの欲しい女性なら分かる気持ちだと思うのだが。
私も子どもじゃなくて普通にコミュニケーションとしての
セックスがあればいいんじゃないかと思ったが、
この点も大いに裏切られる。
自分がしたい時にほぼ100％拒絶され、こちらが
悲しくなって寝てしまった深夜（もう1時2時やねん）に
人を起こしてさっさと身勝手なセックスをする。
そんなことが何度か続けば誰だってぶち切れる。
コミュニケーションじゃないでしょ、レイプでしょ。
34．究極のドケチ
今年に入り、原油高の影響で、
ワイシャツのクリーニング代が値上がりした。
それまで一枚180円だったのが、一気に230円。
お店も回転率を上げるため、早く引き取りに来た客には
ポイントをたくさん付与するサービスを開始した。
これがケチ夫の琴線に触れたのか、夫はよりいっそう
ポイントゲッター化し、
『今日は必ずクリーニング屋に行け』などとうるさく
言うようになった。やだねまったく男のケチは。
しかし店の仕上がり時間が18時過ぎで、夕飯後、
天気も悪い中、自転車で引き取りに行くのは面倒で
取りに行けなかった時、夫は激怒して、
『金の無駄遣いしやがって！！』と言い放った。
せいぜい毎回数10ポイントずつ貯まって、500になったら
500円割引になるようなポイントよ。確かに10円20円レベルで
損したかもしれないけど。
年収1200万以上ある人のセリフだ。ドン引き。
いくら住宅ローン背負ったからって、ちゃんと
繰り上げ返済だって毎ボーナス時に出来ている。
ポイントよりも、若いサラリーマンみたいに
同じシャツをローテで2回着てからクリーニング
出すとかしたらどうかね。
しかも後日ケンカしてこの話をしたら、
『そんなこと俺は言ってない』いや、こんな醜い内容
一度聞いたら一生忘れられない。
今は全部家で洗ってアイロンしてる。手間だけど
ネチネチケチケチ言われなくなって、すごい楽。
33．モラは自分の親だけは大事
ある時、義弟が海外から帰国する段だったか、
『うちにも泊まる部屋はあるんだし、何人でも泊めてやれ』
とモラは大見得を切った。何人とは、義弟とその両親、
三人いっぺんに、という事らしい。
『一人二人はいいけど三人は無理だよ、布団も無いし』
と、事実を言うと激怒し、
『じゃあお前の親が来たって泊めるなよ！
出入り禁止だからな！！』と夫は言った。
気前のいい事を言うけど、客人の接待は全て嫁の私が
するんである。義父母いい人達なんだが、息子の家に
泊めてもらうのは当たり前だと思ってる。そして妙に
アットホームなので、まず外食をしない。
料理の苦手な嫁には大変なプレッシャーなんである。
モラにとって、とりあえず自分の親はVIPなんである。
でも、義弟が3年の海外赴任を終えて、ようやく荷物を
減らして帰って我が家に滞在した時、、ふとした事でキレて、
『お前は土産の一つも持ってこないでなんだ、もう帰れ！！』
と怒鳴って追い出してた。目下のものには思いやりの
かけらもないのだ。メールに、
『一週間でも一ヶ月でも好きなだけいて下さい』
って書いたのは大嘘で、一週間で怒鳴って追い出すんだね。
まったく恥ずかしい。
