32.モラと人付き合い
前述、笹団子事件で分かるように、モラは人付き合いが
出来ない。もちろん夫婦ぐるみの付き合いなんて皆無。
私の友人は夫に会ったことが無いし、その逆も無い。
誰かを家に呼ぼう、なんてまずあり得ない。
私は家に人を呼んだりが実は好きな方だが。
しかしモラ夫は自分が休みの日にそんな面倒なことは
したくない。せっかくの一戸建て、リビングが泣くなあ。
結婚式も親族だけで行い、友人を呼べずに寂しかったが、
自分の大学の友達が企画したお祝いの会には、急に
私の友人にも声をかけろと言ったりした。
そうしないと釣り合いが普通は取れないからね、
まさに自分勝手。ご祝儀を頂いた方々に、私はきっちり
ひと月後にはお返しを送ったが、夫にデパートのカタログを
見せても決めず、私にお返しを送る作業を一任することもしない。
勝手に決めるともちろん怒ったり文句を言うので、放置。
結局夫の知り合いは、夫から半年も後にみかんだとか、
よく分からない品をお返しされていた。非常識。
夫と同じ、忙しい記者の方でも、異動になったらすぐ挨拶状を
下さる方は多い。それが常識なのだと思うが、夫は忙しさを
理由に放置する。単にだらしがないのだ。
子どもについても、成長するにつれ、夏のプールや遊びに、
娘一人だけでなく友達も連れて行くとか、そんな発想は
微塵も無い。娘は一緒に連れて行ってもらったりしたので、
そのような提案を夫にしたところ、
『何で俺がそんなことしなきゃならないんだ!』
(休みの過ごし方に口出しするな)と言っていた。
お前はいつもそうやって俺にばかり言う、お前がやれと
言うことらしいが、私は既にやってます。
もう何年か前、別れた父親が亡くなった時、幼なじみが
『お父さん小さい頃よく一緒に遊びに連れてって
くれたよね、うちは車が無かったし嬉しかったなあ』
と言ってくれた。ダメなところもあった父だが、
優しいところも多々あった。なんせ、モラ夫を
持ってから、私の父への評価は没後どんどん高まっている。