幸福メンタルクリニック さんより転載です。
「TPPで日本を潰せる」と書かれた米国公文書
http://wikileaks.org/cable/2010/02/10WELLINGTON65.html
ウィキリークス 2011-10-12 19:38:50
ニュージーランド外交貿易省のマーク・シンクレアTPP首席交渉官は、「TPPが将来のアジア太平洋の通商統合に向けた基盤である。もし、当初のTPP交渉8カ国でゴールド・スタンダード(絶対標準)に合意できれば、日本、韓国その他の国を押し潰すことができる。それが長期的な目標だ」と語っています。
環太平洋経済連携協定(TPP)交渉でニュージーランドと米国は、農地への投資制度や食品の安全性などの規制や基準を統一した「絶対標準」を定め、受け入れ国を広げることで経済自由化を進めようとしています。
TPPとは
Trans Pacific Partnershipの略称
「環太平洋戦略的経済連携協定」太平洋周辺の国々で自由貿易をしようという協定です
TPP で自由貿易になった場合・・・
輸出、輸入のすべてが(TPPの参加国同士)関税(国内産業の保護のため、輸入時にかかる税金のこと)が0円となります
TPP のメリット
輸入に関税がかかりませんので、輸入品を安く国内へ持ち込めます
TPP のデメリット
現在、日本では関税が、お話にならないほど高くかけられていることをご存知でしょうか?ちなみに、高いものを挙げてみますと・・・
コンニャクイモ … 1706%
お米(精米) … 778%
小豆 … 403%
バター … 360%
大麦 … 256%
小麦 … 252%
税金が0円になるということは・・・これらの輸入品が今までよりもかなりの安さで入ってくるということになります。ということは・・・日本産を消費する人が激減してしまうかもしれません。これにより・・・日本の農家は大打撃を受け、輸入品に太刀打ちすることが出来なくなる可能性が起こりうるということです。
カリフォルニア産コシヒカリ
10kgで700~800円という破格の安さで購入出来るようになります
ちなみに韓国は、TPPではなく FTA(自由貿易協定)に加入しており、このFTA は「締結したい国とそれぞれ単独で協定を結ぶ形の自由貿易」で、韓国はこのFTAで成功しています。
よって、日本でも TPP に参加することはチャンスだと捉えている人たちもいるようですが・・・1つずつ協定を結ぶことができる FTAとは異なりTPP は「太平洋周辺の国々とまとめて自由貿易協定を結ばなければならない」という大きな違いがあります。
「かなり美味しい」と言われている「700円のカリフォルニア産コシヒカリ」に、「数倍もする日本のコシヒカリ」が太刀打ちできるはずもありません。
TPP 参加国
<加入国>
シンガポール、ニュージーランド、チリ、ブルネイ、
<交渉国>
オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシア、アメリカ
<検討国>
韓国、中国、日本
この度の、ウィキリークスの情報は・・・ニュージーランドと米国の狙いが、在ニュージーランド米国大使館の秘密公電に記載されていたことで暴露されたものです。この情報によりますと、ニュージーランドの交渉当局者は「絶対標準」を受け入れさせる国として・・・「日本」と「韓国」を名指ししています。
念のため・・・「TPP主文第20章第8条」には、『TPPは一度入ったら脱退は極めて難しい』と書かれています。また、TPPは関税の問題だけではなくて、各国の社会構造まで踏み込んだ内容になっていますので・・・「雇用が無くなったり」「地方経済が壊滅する」危険性をはらんでいます。
野田首相は、先だってアメリカに渡り、オバマ氏と仲良く会談をして帰ってきましたが・・・その会談の中でオバマ氏は「日本に対してTPPを強要」しており、野田首相はそれを了承する方向でTPPを日本に持ち帰ってきたのは、みなさまもご存知のことでしょう。
また、民主党の岡田克也前幹事長も13日にTPPに参加しないと日米関係に影響が出ることを示唆しています。
アメリカは・・・「日本がTPPに入らなければ意味がない」ということを言っているのであって、それゆえに圧力をかけてきているということにさえ気づかないどころか、むしろそれを推進しようとする日本の政治家は、いったいなんなのでしょう・・・。
■非常にわかりやすい良い参考資料
http://www.youtube.com/watch?v=RlyluxDfjMo
■中野剛志先生のよくわかるTPP解説
■好ましくない参考資料
TPP・・・「不参加なら日米関係に影響も」 民主・岡田氏
民主党の岡田克也前幹事長は13日、東京都内で講演し、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に参加しない場合「(日米が)同盟国であることは変わらないが、いろいろな議論が起こりうる」と述べ、日米関係に影響が出る可能性があるとの見方を示した。岡田氏は、米国がTPPを主導する理由について「アジアの時代に対応するツール(道具)として考えている」と指摘。成長するアジア経済の活力を日本は取り込むべきだとして「思い切って国を開かなければ、この国は終わりだ」と説いた。また「米国も乳製品や砂糖を例外にすべきだ、と言っている。話し合いに入らなければ、状況を把握することはできない」として、情報収集のため、できるだけ早く交渉に参加すべきだと主張した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111013-00000063-mai-bus_all
■毎日新聞 10月13日(木)19時16分配信
玄葉外務大臣氏もTPPを絶賛
玄葉光一郎外相は12日、シンガポールでリー・シェンロン首相やシャンムガム外相と会談した。玄葉氏は環太平洋経済連携協定(TPP)について「早期に大局的な観点から判断したい。期限と目標を持ってまとめたい」と述べ、11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議での交渉参加表明に意欲を示した。リー首相は「可能な限り早い参加が望ましい」と語った。
シンガポールはチリ、ブルネイ、ニュージーランドと共に2006年にTPPを立ち上げた原加盟国。日本外務省の説明によると、シャンムガム外相は今後のTPP交渉について、APEC首脳会議で大枠を合意するが、年内は詳細に関する進展はないとの見通しを示した。また、「来年は米国の大統領選があるので、さらに交渉が遅れる可能性がある」と述べたという。(シンガポール=土佐茂生)
http://www.asahi.com/politics/update/1012/TKY201110120436.html?ref=reca
■朝日新聞 10月12日19:01時配信
また、アジアの経済団体のトップが集まる「アジア・ビジネス・サミット」 で、東日本大震災については「アジアの皆さんからの支援に心から感謝している。私は、被災地の福島県の出身だが、日本人の誠実さと最先端技術で、必ず日本と被災地を再生させたい。再生した日本は、アジアの成長と国際社会の繁栄に貢献していく」と述べたうえで、TPPに関連して「アジア太平洋地域の40億人の内需は、日本の内需だと考え、これからの産業政策、経済連携を進めていきたい。特に経済連携については、私たちも高いレベルで行っていく覚悟を決めている。戦略的に、国内対策も並行して進めながら、大きな判断をしていきたい」と
TPPの交渉への参加に前向きな姿勢をここでも示しています。
前・前原大臣・・・TPPは「日本再生の起爆剤」
http://www.youtube.com/watch?v=92wu5n2q_Jc