当方のブログにも再三にわたり、大好きな池波小説のことを掲載している。この小説は、どの一遍をとっても、どのページを開いてもスーッと引き込まれてしまうほどの魅惑に包み込まれる。
そして、人の生きることの必要性、いろいろな人々の生き様が著者の眼を通して愛着を持って描かれている。「人は死ぬことだけが分かっている。そのほかのことは何もわからない」と、その基本線のもとにキチンと描かれているから、離れがたいものがあるのであろう。
時として最も大切な日本人が守ってきた心の在り方について、登場人物を通して書き込まれているが、それが全く嫌みのない、しつこさもない描写である。
そのように何度もいろいろな小説を読み返しているものだから、先般、地方紙の読者投稿欄に「池波文学に日本人の心学ぶ」・・・と、いった内容の記事を投稿した。
10日早朝、義兄からメールがあった。「池波文学投稿、拝見しました。道徳心の欠如同感です」と・・・・。
「あっ、本日の新聞に掲載されたのか、10日以上経っているのでその内と思っていたが、案外、ボツ稿になったのか」などと、気をもんでいたもので。
早速、新聞受から取り出した紙面をめくって、あった、あった。やはり、活字になって掲載されると・・・結構、うれしいものだね。
家内が真っ先に読んでくれて、「手直しされていないね。平素からブログを書いているからわかりやすいよ」・・・な~んて、褒めてくれたようである。
あの新聞記事を切っ掛けに一人でも多くの若い方たちに、池波小説、池波文学の1ページをひも解いてもらい、深く掘り下げて読んでもらったら・・・うれしいけど
投稿記事については、もう少し書きたいと思ったが、長さ400字以内の制限があるものだから・・・ちょっと、短いけど下記の内容で掲載された。(夫)
[追 記]~投稿記事~
池波正太郎の小説にハマって30数年、定年退職後は暇を見つけてはいろいろと読んでいる。一貫して流れているのは、人の喜怒哀楽に対する尽きることのない著者の共感である。あらゆる登場人物が、生きているように描かれており、歴史の中で忘れられた人たちがものの見事に生きいきとしている。
「いえ、いかに文明開化の世がやって来ようというときでも、人のこころなぞというものは愛憎のおもいから一歩もぬけ出すことができるものじゃございません。
愛憎のおもいというものがわいてこぬ人は、もう人間じゃない。そう考えますね。よろこびも憎しみも、そして悲しみも、みんな上の空というやつ。こういう人間は、どうも私どもにはぴったりとまいりません」(「その男」より)
連綿として引き継いできた日本人の道徳心、それが戦後教育の中で忘れられようとしているが、池波文学には生きいきと描かれており、多くの若い人たちに読んでもらいたい。

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そして、人の生きることの必要性、いろいろな人々の生き様が著者の眼を通して愛着を持って描かれている。「人は死ぬことだけが分かっている。そのほかのことは何もわからない」と、その基本線のもとにキチンと描かれているから、離れがたいものがあるのであろう。

時として最も大切な日本人が守ってきた心の在り方について、登場人物を通して書き込まれているが、それが全く嫌みのない、しつこさもない描写である。
そのように何度もいろいろな小説を読み返しているものだから、先般、地方紙の読者投稿欄に「池波文学に日本人の心学ぶ」・・・と、いった内容の記事を投稿した。
10日早朝、義兄からメールがあった。「池波文学投稿、拝見しました。道徳心の欠如同感です」と・・・・。

「あっ、本日の新聞に掲載されたのか、10日以上経っているのでその内と思っていたが、案外、ボツ稿になったのか」などと、気をもんでいたもので。
早速、新聞受から取り出した紙面をめくって、あった、あった。やはり、活字になって掲載されると・・・結構、うれしいものだね。

家内が真っ先に読んでくれて、「手直しされていないね。平素からブログを書いているからわかりやすいよ」・・・な~んて、褒めてくれたようである。
あの新聞記事を切っ掛けに一人でも多くの若い方たちに、池波小説、池波文学の1ページをひも解いてもらい、深く掘り下げて読んでもらったら・・・うれしいけど

投稿記事については、もう少し書きたいと思ったが、長さ400字以内の制限があるものだから・・・ちょっと、短いけど下記の内容で掲載された。(夫)
[追 記]~投稿記事~
池波正太郎の小説にハマって30数年、定年退職後は暇を見つけてはいろいろと読んでいる。一貫して流れているのは、人の喜怒哀楽に対する尽きることのない著者の共感である。あらゆる登場人物が、生きているように描かれており、歴史の中で忘れられた人たちがものの見事に生きいきとしている。
「いえ、いかに文明開化の世がやって来ようというときでも、人のこころなぞというものは愛憎のおもいから一歩もぬけ出すことができるものじゃございません。
愛憎のおもいというものがわいてこぬ人は、もう人間じゃない。そう考えますね。よろこびも憎しみも、そして悲しみも、みんな上の空というやつ。こういう人間は、どうも私どもにはぴったりとまいりません」(「その男」より)
連綿として引き継いできた日本人の道徳心、それが戦後教育の中で忘れられようとしているが、池波文学には生きいきと描かれており、多くの若い人たちに読んでもらいたい。

