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季節も一気に春の陽気となってきた。
昨日、マイカーの冬用タイヤを夏用に掛け替えるためディーラーへ出向いた。
家内の車も替えなければならない。
普段の用事やレジャーなど、マイカーに何気なく乗っている。
これまでも、至極当たり前のようにいろいろな車種に乗り替えてきた。
日本車の性能は今では、世界を席巻するものになっていることも当たり前のことと思ってきた。
22日(土)、23日(日)に2夜わたり放送されたTBSドラマ「LEADERS・リーダーズ」、トヨタ自動車の創業者・豊田喜一郎氏をモデルにした深みのあるドラマを観た。
国産車登場までに壮絶なドラマがあったとは・・・はじめて知り感動をおぼえた。
愛知佐一郎(佐藤浩市)は、欧米諸国の自動車産業の隆盛を目の当たりにし、我が国の技術で作り上げた純国産の自動車を走らせたい。
ハイウエイを走らせたい。
これからの日本は、きっと車の必要な時代になると考えて、壮大な夢の実現を実行する決意をする。
亡き父・愛知佐助が発明した自動織機は、愛知自動織機の経営基盤であり順風満帆であった。
同社の常務である佐一郎は、自動織機の有能な工員を集めて密かに外国車をモデルに国産車の開発をはじめる。
これが、苦難の大きな第一歩となる。
自動織機の石山又造 (橋爪功) 社長は、またしても佐一郎の道楽として相手にしない。
佐一郎は、石山社長を口説いて、条件付きで資金のねん出をとりつける。
ところが、車の心臓部であるエンジンの鋳造工程で立ち行かなくなる。
何度、トライしてもできない。
今でいうプロジェクトメンバーたちは、佐一郎を筆頭に睡眠時間を削ってまで挑戦し続ける。
そして、ついに国産初の自動車エンジンを完成させる。
エンジンを乗せるボディも出来上がり、ついに国産車が組み立てられた。
さあこれから・・・と、云うときに第二次世界大戦が勃発。
戦後、日本経済立て直しに懸命の日銀は、金融引き締め策をとった。
そのため、倒産する会社が次々と・・。
路頭に迷うものが続出する。
愛知自動織機から独立した自動車部門の社長・佐一郎は、愛知自動織機の社長であった石山又造 (橋爪功)を副社長に迎え、会社あげて資金繰りに奔走する。
その間も、日本独自の小型車を生産し販路拡大を模索。
「銀行団の協調融資がまとまらない中で、佐一郎たちは起死回生の策として日銀に救済を申し出ることにしたが、そのとき、日銀名古屋支店長に就任したのは国内の自動車産業保護に消極的な 財部総裁 (中村橋之助) の元秘書・山梨良夫 (香川照之) だった」(出典:TBS 公式HP 抜粋)
資金難にあえぐ佐一郎ら経営幹部たち。
日銀から示された経営改善策と労働争議。
佐一郎を演じた佐藤浩市さんの渾身の演技が炸裂。
さらに佐一郎を支え続けた妻・晴子(山口智子)が、素晴らしい人物である。
以前、松下幸之助氏のドラマが、NHKで放送されていた。
そのご婦人が今回の晴子同様に良妻賢母であった。
やはり、偉人の妻は、偉人の一人である。
ところで、このドラマの結末に思わず涙もでてくるなど、感動の一遍に仕上がっていた。
無条件降伏した日本、GHQ支配下にある日本、それはこのドラマを見るまでもなく屈辱的なことである。
そのときから、相手の顔色をうかがう体質がより一層、色濃く植え付けられたものであろうか。
「NO」と言えない日本・・・と、いう言葉のとおり。
それはともかく、毎日お世話になっている車、当たり前の光景に映っている車社会。
当方の愛車は、トヨタ車ではないが・・・。
このドラマのモデルである「豊田喜一郎」氏とそれを支えた多くのスタッフの方々、その人々の血のにじむような努力に改めて感謝すべきと思った。
一企業人でありながら、国家のために命を削られたことに敬意を表したい。(咲・夫)

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