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池波正太郎狂の当方、時代劇専門チャンネルの番組欄に映画「仕掛人・梅安蟻地獄」(主演:緒方拳 1973年制作)を見出した。
・・てっ、なわけで、昨日午後から見入ってしまった。
これまでは、原作に比較的忠実なテレビ版の藤枝梅安(小林桂樹)が、時代劇専門チャンネルで放送されることもあって見ていた。
そのほかの登場人物には、彦次郎(田村高廣)、音羽屋半右衛門(中村又五郎)、小杉十五郎(柴俊夫)、おもん(神崎愛)など。
これらは、1980年代の作品である。
今回の映画は、新国劇出身の緒方拳主演の作品。
池波正太郎氏と新国劇の関わりは深いものがあるから、藤枝梅安を緒方拳さんが演じることには納得だったであろう。
針医者の梅安、裏稼業の仕掛人としての梅安、女を相手にしている梅安、それぞれの梅安をものの見事に演じている。
優しい眼、人なつっこい眼、獲物を狙う眼・・・その眼の演技もいいね。

黒い衣装に裏地の赤が最高に似合っている緒方梅安、それを活き活きと演じた今は亡き緒方拳さん。
もっとも輝いていた頃の姿である。
ところで、この映画には、「彦さん」が出ていない。
梅安の相棒の彦次郎がいない。
「彦さん」が出ていないドラマなら、燗冷ましの酒のようなものである。
梅安には彦次郎が出るから、物語に深みもますけどね。
その彦次郎の代わりに岬の千蔵(秋野太作)が、頼りないながらも役割を果たしている。
もっとも、仕掛人として梅安を助成することはないけど・・。
小杉十五郎の林与一さん・・・やはりいいね。

脚本でいろいろと変更されているが、それはそれなりに魅力的な物語として描かれている。
個性派の主演がいいからであろう。
なお、本日も「仕掛人・藤枝梅安 春雪仕掛針」(主演:緒方拳)が放送される。
義兄から借りている「仕掛人・藤枝梅安」(池波正太郎著)、買い込んでいる「剣客商売」(池波正太郎著)と同時並行に読みつつある。
池波正太郎狂であるから、どの一遍をとりだしても飽きることはない。(夫)

[追 記]~あらすじ~
鍼医者・梅安は、ある夜、一人の浪人に本道医師・宗伯と間違えられて襲われた。人違いと知ったその浪人は闇に消えた。数日後、梅安は仕掛の元締・半右衛門から伊豆屋長兵衛の暗殺を頼まれた。伊豆屋は五年前に江戸に来て以来、急速に財をなしており、その私生活は謎につつまれていた。ある日、梅安は伊豆屋と宗伯が密会しているのを張り込んでいたところ、先日の浪人も宗伯を見張っていた。浪人は小杉十五郎と名乗り、薄幸な女郎お仲の母を犯し自殺に追いやった宗伯を狙っていたのだった。やがて調査で宗伯と伊豆屋の過去が判明した・・・。
(出典:MovieWalker 公式HP抜粋)
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