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ニコラス・ケイジ主演の最新作として、昨年公開された映画「ヴェンジェンス」。
これが実に面白くて、最後まで見入ってしまった。
法で裁けない犯罪者。
刑事でありながら、止む無く殺めてしまうストーリー。
刑事ジョン・ドロモア(ニコラス・ケイジ)の正義感と被害者となったシングルマザーのティーナ(アンナ・ハッチソン)の娘・ベシー(タリタ・ベイトマン)の演技が秀逸だった。
池波正太郎小説における仕掛人。
まさにその域に通じる物語でもある。
原作は米国の女性の作家とか。
悲劇の女性の屈辱が前面に押し出されており、その描写もいいから観客を釘付けにする。
そして、感情移入されてしまう。
「疑わしきは罰せず」の下、被害者の悲しみや苦しみを逆手にとってまで、加害者を無罪放免にすることを良しとする敏腕弁護士のジェイ・カートバトリック(ドン・ジョンソン)。
思わず腹立たしさを感じさせられるが、これが米国・司法の現実であろうと思わざるを得ない。
我が国にもそのような弁護士は、ゴマンといると思っている。
映画の冒頭、刑事ジョン・ドロモア(ニコラス・ケイジ)は、相棒と共に犯人を追いつめたところで反撃にあって、相棒が殺害されてしまった落胆が大きかった。
自らも負傷。
その傷が癒えても、相棒の死から無気力な状態にあった。
ある時、バーで知り合ったシングルマザーのティーナ(アンナ・ハッチソン)に思わず元気づけられる。
その後、新たな相棒と警ら中に恐怖におののく少女を救ったところ、その少女の母親が複数の男からレイプされた現場に向かった。
映画の中で米国では、「レイプが6分に1回」あるとのテロップ。
実に怖い話である。
それは無残な状況であり、その母親はあのティーナ(アンナ・ハッチソン)と気づいた。
この事件を担当し、残された遺留品やDNA鑑定から4人の男を逮捕した。
ところが、あの凄腕弁護士のジェイ・カートパトリック(ドン・ジョンソン)は、無罪を勝ち取り4人の男たちは釈放されてしまった。
これに釈然としない刑事ジョン・ドロモア(ニコラス・ケイジ)、その怒りから4人の暴漢に仕掛人の如く、1人、また1人と殺めていくことを決心する。
エンディングでは、忌まわしいこの地からカリフォルニアに転出する被害者の母娘が、刑事ジョン・ドロモア(ニコラス・ケイジ)に別れをいうシーンが何とも素敵である。
前半は見る者に腹立たしさを与え、後半は胸のすく思いを与えてくれる。
最後には、何ともいい雰囲気に浸ることのできる映画だった。(咲・夫)
[追 記1]~解説~
ニコラス・ケイジ主演のアクション。心を通わせるシングルマザーをチンピラに陵辱された刑事が、彼らに制裁を加える。メガホンを取るのは『ザ・ヒット・リスト』などに携わったジョニー・マーティン。『キャビン』などのアンナ・ハッチソン、ドラマシリーズ「刑事ナッシュ・ブリッジス」などのドン・ジョンソン、『サイレントヒル』などのデボラ・カーラ・アンガーらが共演する。
[追 記2]~あらすじ~
湾岸戦争で活躍した元軍人の刑事ジョン(ニコラス・ケイジ)は、相棒がこの世を去り悲嘆に暮れる日々を送っていた。ある日、バーでシングルマザーのティーナと知り合い、気丈な彼女と接することで生きる気力を取り戻す。だが、彼女が娘の目前でチンピラたちに乱暴される事件が発生。ジョンは犯人を逮捕するが、彼らは雇った腕利きの弁護士の力で無罪放免になってしまう。
(出典:Yahoo!映画 抜粋)

(出典:Yahoo!映画 抜粋)
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