咲とその夫

 思いもよらず認知症になった「咲」の介護、その合間にグラウンド・ゴルフを。
 週末にはちょこっと競馬も。
 

NHKBS時代劇『十三人の刺客』(2020)

2020-12-01 21:49:00 | レビュー

[ポチッとお願いします]

 去る28日(土)午後9時から放送された標記の時代劇。
 昭和38年(1963)製作の映画、光と影の映像美が素敵な工藤栄一監督作品。
 主演は片岡千恵蔵さんだった。
 島田新左衛門を演じており、甥の島田新六郎を里見浩太朗さんが演じていた。

 今回のNHKと東映がタイアップして制作の同名時代劇では、里見浩太朗さんが老中・土井大炊頭を演じている。
 57年の時を経て再び『十三人の刺客』に関わっているから凄い、すごい。

 その土井大炊頭が、将軍の弟であるが暴君として名をはせている明石藩主・松平斉継(渡辺大)の暗殺を御目付役・島田新左衛門(中村芝翫)に命じたところからドラマが動き出す。
 将軍の弟君である松平斉継の暗殺をためらうが、尾張藩の家老・牧野靭負(石橋蓮司)の悲痛な話を聞くことで、腕利きの者を集めて老中の命を遂行する腹を決めた。
 
 大石内蔵助を彷彿させるよう中村芝翫さんが、新左衛門を演じていた。
 新左衛門と心を一つにする倉永左平太(勝野洋)らが、腕利きの者を集める。
 
 参勤交代で明石に帰る松平斉継一行、新左衛門らが策を練って分断し砦に改造した宿場町・落合宿へ誘い込み死闘がはじまる。
 東映剣会の殺陣集団が、十三人の刺客を相手に見事な殺陣を演じ切っているから、ド迫力のシーンが撮られたとのこと。
 
 新左衛門の剣友でもある無二の友・鬼頭半兵衛(高橋克典)が、明石藩の御側用人になっており、新左衛門の策の裏をかこうとする。
 双方の駆け引き、侍としての生きざまが赤裸々に描かれていた。
 
 敵味方の屍を超えて、松平斉継を味噌蔵に誘い込んだ新左衛門が討ち果たす。
 その後、半兵衛が新左衛門の前に立ちはだかり、2人が剣を交えるものと見ていたが、結末は驚くべきものだった。
 暴君とは言えども、現将軍の弟君を手にかけたことから、自責の念があったのだろう。
 侍として潔い新左衛門を中村芝翫さんが、堂々と演じていた。
 
 全体的に映画を彷彿させる内容、映像美に仕上がっており、大画面のスクリーンで見るとさらに素敵であろうと思った。
 柳生一族の陰謀と同様に東映映画のリメイク版をNHKと東映がタイアップして作り上げていた。
 これからも時代劇を作り続けてほしいものである。(夫)

[追 記]~概要~
 老中・土井大炊頭(里見浩太朗)は、将軍の弟であり、暴君として知られる松平斉継(渡辺大)の暗殺を御目付役・島田新左衛門(中村芝翫)に命じた。新左衛門は天下万民のため、信頼できる強者たちを集める。一方、新左衛門の無二の親友・鬼頭半兵衛(高橋克典)はその時、斉継の側用人となっており、斉継暗殺を阻止しようと新左衛門の前に立ちはだかる。砦に改造された宿場町で、十三人の刺客たちと半兵衛たちの死闘が始まった。
(出典:NHK公式HP抜粋)

(出典:NHK公式HP抜粋)

下記のバナーへのクリックをお願いします。ご協力、ありがとうございます