倫敦 とっかあた

ロンドン在住チェンバロ、ピアノ弾き のブログ。同居人は、不良猫と宇宙人かもしれないチェリストの旦那。

伴奏者とトイレットペーパー

2013年03月15日 | 音楽
伴奏者って、
トイレットペーパーみたいなもの?
と気付いて、
唖然。


つまり、用を足すには
不可欠。
無いと非常に困るのに、
使用後はポイっとさようなら。
こんな事が、浮かんだのは、
最近コンペティションで、
歌手の伴奏が続いたから。


勿論全ての歌い手さんが、
伴奏者をトイレットペーパー的に
使用する訳ではありません。
本当の意味で
良い歌い手さん達は、
音楽を全体として捉えているため
伴奏の重要性を把握している人が、
多いように思います。

が、兎に角いろんなハプニングが!


ある歌手は、
当日、透明ファイルに入った楽譜を
持参。
きちんと整理され、いい感じ。

そのファイルは、ページの取り外しが
容易に出来るタイプのもの。
よって、ページをめくる度に
ページが取れる、、、。
しょうがなく
弾き終わったページは、
ヒラリと床に。
そして、曲の最後まで行き着いた
と、思いきや、
Da Capo = 曲の頭から繰り返す。
勿論、全てのページは、
床の上なので、
演奏停止です。



他に しょっちゅうあるのは、

10数枚のページを
バラバラに渡されること。
更に、そのバラバラのページは
クシャクシャであったりする。
すると
何処からともなく
吹いてきた微風で、
パラリとページが
飛んだり、


ページをめくった際
他のページが
バサッと落ちたり


極め付けに
ページが、抜けていたり、
コピー状況が、お粗末で
音がボヤけていたり
消滅していたり
というのも、しばしば。


最近は、おばさんになってきたせいで
"若いもんは、しゃあないなあ~"
と、寛大に、接して
「あんたね、今後の為に言っとくけど、、」と、
優しく(?) ミニ説教しつつ
ページを引っ付けたりします。
もしくは、テープを渡して
貼っていらっしゃい!と命ずる。
など、様々な対応をいたします。

少々若い頃は、
真剣に、腹が立ちました。
いくら伴奏者は、
「縁の下の力持ち」
って言ったって
限界が、あるぞ~!と。

元々縁の下でなく、
土管の上でも何でも良いから
お立ち台に上がって
目立ちたい性分の自分には、
すぐに限界が、
来ちゃうのかもしれません、、。
そんな、でしゃばり性も、
長年の経験の中で
随分と丸くなってきたと、
思っています。(自分だけ?)