東京では初雪が観測された日、長野佐久は平年気温を下回るマイナス6度の朝を迎えた。
まだ枕元で春の穏やかな眠りをむさぼっていたが、洗濯物を干す為に開けはなれた窓から容赦ない冷気が襲ってきた。
「ブルブルっ!おーさぶっ、来るなあ」
早朝より家人は家事に動き回っているのに、布団から首から上だけ出した眠たげなおじさん顔から情けない言葉が出た。
写真はしなの鉄道、御代田駅を小諸方面へ出たところ。3/11に少しだけ冬に後戻りした雪もすでに融けてしまった。
折りしも卒業式シーズン。期待や不安を胸に抱いて、慣れ親しんだ学び舎を巣立つ生徒児童たち。涙で見守る御家族たち。
そして人生の卒業式を迎えた人も。
暖冬だった今年の冬も多くのお世話になった方が旅立っていった。
そんな気持ちを表して
鉄道 「旅立ち」
ソフトモノクロ 「卒業」