木橋
2008-07-04 | 風景
残したい佐久の風景、欄干もない木橋
大河、千曲川に注ぐ支流、布施川の下流、回りには人家もなく、ただひっそりと大昔から川の濁流によって深く削られた歴史を物語るように、その深い谷間の一部にも開墾した田畑が今も受け継がれている。
今では木製、しかも手摺も無く、危ないから、危険すぎると一言で片付けられそうな建造物も、耕作を続ける人にとっては貴重な橋であることは確かだ。
渡るとコツコツとぬくもりのある音と共に、木独特の柔らかい感触が足の裏から伝わってくる。何時までこの橋が残っていられるのだろう、それはまたやがて記憶と記録の隅に追いやられる時がやってくることも理解しないといけない。