紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

オーストリッチ、参上!

2006-09-11 17:11:16 | 新聞
 昨日の我家でかなり盛り上がった朝日の新聞記事/滋賀版の話題である。

 夫は「今日のブログはこれやね!」と勝手に決めていたが、私にも予定というものがあるので、そうそう彼の思う通りにはいかない。
 それに我家で盛り上がる面白さが、はたして一般に通用するかどうかも、はなはだ疑問だ。でもまあ、一日遅れながら、彼のご希望に添いたいと思う。

 滋賀県ではあちこちの山から、猿や猪が降りて来て、農作物を食い荒らす、という被害が多発している。山の麓にあるハリガネ付きの柵は、猪よけの電流を流していることがあるので、滋賀県の山裾にお越しの際は充分御注意されたい。(これは、みうらじゅん&いとうせいこうの「見仏記」のDVDにも登場した)

 仏教方面で「降魔」といってお釈迦様が悟りを開くときに、悪魔がいろんな誘惑をバイキング方式に展開して邪魔をしたらしいが、力及ばず作戦失敗したとつたえられている。
 そんな悪魔のような猿が山から降りて来て、農作物を食い散らす。猿知恵というが、なかなかどうして手強いのだ。手を替え品を替えして対策を講じないと、猿にはすぐ効き目がなくなるらしい。作戦失敗するのは、いまのところ人間サイドなのだ。猿は悪魔に勝る悪賢いやつらなのだ。

 湖北に近い湖西の高島町、マキノの農場公園でも、やはり猿害に苦しめられていた。ぶどう畑に鳥よけのネットを張ってあるのだが、そのスキマをついて猿が侵入し、ぶどう食べ放題を楽しんでいるのである。私が見た事もないような高級品種のブドウもあり、被害は甚大らしい。

 そこへ助っ人が登場した。ダチョウである。

 ダチョウ4羽を放し飼いにして、猿を脅かすという大作戦が発動された。人間であろうが車であろうが柵に近づいてくるものに、ダチョウは突進して来るという。滅法、攻撃的な性格の動物らしい。
 2メートルはあるでかい鳥が、時速60キロで羽を広げながら走って来るんだから、猿でなくても腰が抜ける。

 それにしても、なぜダチョウなのか。
 配合飼料で飼育が簡単。雑草も食べてくれる。そんじょそこらに居るような動物ではないので、猿は見慣れていないだけに恐賦エや不安感を煽られる。近づく生き物に本能的に威嚇して走りよって来る。犬のように柵を飛び越えたりしない。おまけに親子連れに絶大な人気を誇っている。

 そしてこれはダチョウには内緒だが、ダチョウの肉はヘルシーな次世代食肉の候補になっている、と以前テレビで聞いた事がある。こんな一石何鳥にもなる動物がいるなんて。

 が、喜んでばかりはいられない。敵もサルもの、なんと別ルートから侵入する猿がいるというのだ。どうするダチョウ、そしてぶどう園の支配人さん!

 このオーストリッチ大作戦は、ぶどうが収穫される9月いっぱいまで実験的に展開されるという。
 
「サルににらみをきかせるダチョウ」と写真にコメントがついている。下は、動物と触れ合える県の畜産センターのダチョウの柵をくぐり、H氏が決死の覚悟で手に入れた柵内に落ちていたダチョウの羽。Kちゃんが父・H氏に命じて手に入れたもの。

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