紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

交通安全運動は有効か?

2006-09-20 22:48:40 | 新聞
 秋の近江は賑やかだ。今日の新聞の滋賀版も話題に事欠きません~♪とカラー写真が踊る紙面だった。

 昨年の「愛・地球博」のパビリオン「エジプト館」を譲り受けた高月町の「北近江リゾート」が、いよいよ敷地内に移築した「エジプト館」を近日オープンさせるとか、湖東三山ではそれぞれのお寺の秘仏本尊御開帳の同時公開が始まったとか、JR甲賀駅ではトリックアートで天井に、踊り場に、リアルな忍者が出没?しているとか、心トキめくような記事が目白押しだった。ちなみに甲賀駅のとある床は手裏剣柄、というウワサもブログを漂っていると漏れ聞こえてくる。

 しかしそのようなキラびやかで華やかな記事の合間を縫って、いぶし銀のような味わいの記事(中日新聞)に目が止まる。

 場所は湖北、木之本町の国道8号線である。見出しは『甲冑姿で交通安全呼び鰍ッ、女性職員も千代に扮し和服姿で参加』とある。

 賤ヶ岳七本槍(やり)にちなみ、甲冑(かっちゅう)姿の「武将」たちが、交通安全を呼び鰍ッる街頭啓発が19日におこなわれたというのだ。秋の全国交通安全運動(21日~)のプレ・イベントである。

 伊香郡交通安全協会の企画だが、メンバーは「手づくり甲冑クラブ」のメンバーで、厚紙などを材料に半年がかりで作った甲冑を自ら着用して登場したのだ。

 「手づくり甲冑クラブ」!!
 そのまんまなのに、なんと楽しくも微笑ましいネーミングであろうか。半年がかりで作ったヨロイカブトを着用する晴れの舞台では、さわやかな秋の風にはためく「交通安全」の幟(のぼり)を手に微笑む、80を越したじいちゃんの大満足の姿が。

 彼のもう一方の手には、交通安全啓発の言葉が入ったティッシュペーパーが複数握りしめられている。

 指導所には、山内一豊が功名を上げるために千代がいったとされる「無事のお帰りこそ功名の種」の標語が書かれた看板も掲げられているらしい。
 「標語」って・・・「功名が辻」の千代のセリフをパクってるだけでは・・・。

 しかしこの時代絵巻さながらの啓発に、ドライバー達は「驚いた表情を浮かべる」という気になる記述が。ふいに現れたヨロイカブト姿を見れば、合戦で浮かばれない亡霊が甦ったのか!?という考えが、一瞬頭をよぎっても場所柄不思議ではない。もしかしたら一瞬にしろ、安全運転をジャマしているのでは、とも受け取れる微妙な記述である。

 驚いて運転を誤らないよう、湖北を走るドライバーはくれぐれも心の準備を、夜露死苦!!

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