花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

まるで火星探査計画

2022年05月29日 | 環境システム科
沖縄から届いた赤土。国頭マージと一緒に入っていたのは砂。
こちらもこんなに赤い色をしています。
三和土を作る際、チームはいつも土と砂を混ぜて作ります。
もしかしたらこれが砂がわりになるのではないかと考え送ってくれたのでしょうか。
ところがいつもの砂利と違ってこちらは微粒。砂浜の砂という感じです。
これがもっと分解されると赤土の国頭マージになるのだと思います。
しかしせっかくなのでこの赤い砂を加えた三和土も作ってみることにしました。
三和土でもコンクリートでも砂利は骨材といって強さを増すために使われます。
果たしてこの微細な粒はその役目を果たせるのでしょうか。
実験としても興味があります。また国頭マージではなく
この砂100%で三和土を作ったらどうなるのでしょう。
こちらの実験は沖縄から帰ってきたら取り組む予定です。
さて予定では沖縄での三和土施工は昨日行われたはずですが
今の沖縄は梅雨の真っ只中。情報では私たちの住むところより3倍も強い雨が
降るとのこと。果たして施工できたのでしょうか。
赤土の火星で活躍する探査機curiosityの意味は好奇心、opportunityは好機という意味。
チームが沖縄の赤土の大地に送り込んだプロジェクトを遂行する2名も
これを好機と捉え、持ち前の好奇心でどんどんチャレンジして、
経験というお宝を持ち帰ってきて欲しいものです。
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明暗

2022年05月28日 | 環境システム科
先日、番組の取材のためテレビ局が環境班のところにやってきました。
午前中は学校の様子を撮影。カメラの前に立った名農生も何名かいるはずです。
午後は環境班の取材。お互い自己紹介をした後、さっそく取材が始まりました。
これはその時の風景。土肥実験室の奥で三和土を作る手順を撮影しています。
この日の三和土チームは3名。コロナのワクチン接種の副反応で熱がでたので
三和土チームのリーダーが欠席となりました。でも大丈夫。
すっかり熱は下がっていますが、発熱後48時間は自宅待機と決められているため
これなかっただけ。元気のようです。
それに対して塩害抑制研究に取り組んでいる手前の二人の日本代表には
カメラがやってきません。実はこの日は測定がない日。
そこで論文作りに熱心に取り組んでいました。
新聞と違い動画が欲しいテレビ局。さすがにこれは絵になりません。
最初は取材予定でしたが、そんな活動なので
彼女たちは取材対象とならなかったようです。活動内容が明暗を分けました。残念!
さていつも放課後も活動している日本代表ですが、
この日ばかりは活動は休止となりました。
なぜなら先月、学校で行われた健康診断を環境班は
地球環境大賞の表彰式に参加するため集団欠席。
その代替の検診のため放課後、少し離れた健診センターに
各自行かなければならなからです。忙しい毎日、ちょっとした中休みです。
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百聞は一見にしかず

2022年05月28日 | 環境システム科
沖縄の赤土流出問題に取り組んでいるフローラハンターズのもとに
数日前に新しい土が届きました。箱をあけてびっくり。
赤い土がはいっています。まさに写真でしか見たことのない本物の国頭マージです。
触ってみると粘土。これでシーサーや瓦を作ったら赤くなるのもわかります。
さて今日の朝、三和土チームの精鋭たちが沖縄に移動しています。
予定では午後、地元の高校生とともに農家の圃場に
試験的に三和土堤防を設置する予定。
実はこの赤土、事前に行う固化実験のために沖縄から届いたものなのです。
ところが届いたのは出発直前。もう間に合いません。
しかしせっかく送ってくださったので、その日のうちに急遽三和土にすることにしました。
おそらく沖繩にわたる今日も、まだ固化していないと思いますが
それでもサンプルを持参して向かいました。
いつもの手順で黙々と取り組む三和土チーム。
百聞は一見にしかず。実物を触る経験はとても役立ちました。
気分は沖縄です。
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決戦は金曜日

2022年05月27日 | 研究

フローラには3冊の貴重な冊子があります。
それは2012年、2018年、2020年と3回参加した
ストックホルム青少年水大賞の報告書です。
報告書を作っている時は面倒で、また作る義務もないため
大会に臨むほどモチベーションは高くありませんが
今考えるととても助かっています。
なぜなら今、フローラハンターズはストックホルムに提出する
研究論文の作成中。もちろん英への翻訳はできないので
専門家にお願いしますが、日本語論文がなければ英文もできません。
したがって今、彼女たちは日本語論文作りにこの2週間明け暮れています。
そこで参考になるのが先輩たちの論文が掲載されている報告書。
3冊を参考にすればある程度、形式を真似て作ることができるからです。
普段はあまり感じることはありませんが、
同じ大会に出品した論文が3つここにあるというのは
考えてみるととんでもなく恵まれている環境にいることに気づきます。
あらためて先輩方に感謝です。
さてそんな論文も来週始めには提出しなければなりません。
そんな切羽詰まっている中、本日金曜日は最後の大掛かりな分析が行われます。
もちろん論文を締め括るもの。つまり今日は天王山。
果たして間に合うのか。綱渡りをしているフローラです。

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行きたいに決まってる

2022年05月27日 | 研究
今日は農業クラブの行事「地区分会」活動。
出身地域の駅など公共施設に花を植える
もう何十年も続いている農業高校ならではの緑化活動です。
そんなとても大事な活動なのに、またも環境班は参加できません。
ひとつのグループは土壌分析。朝から4名のメンバーが取り組みます。
学校行事に出ないで分析とはわがままもいいところ。
時間がないので全校の皆さん、お許しください。
もうひとつのグループは沖縄。赤土流出問題に地元の皆さんと取り組みます。
コロナ禍であること、高校総体直前であること、
水研究がクライマックスを迎えていることなどみんなでいけない理由はありますが
居残りメンバーだって沖縄に行きたいに決まっています。
さらに2月、そして3月の2回、全員で石垣島に行く計画があり
みんな楽しみにしていましたが、コロナの第6波で中止。
一度は沖縄に行く気になっていただけに、いけない居残り組みはかわいそうです。
さてパソコンに向かっているのは、居残りになったメンバー。
見ているのはなんと沖縄のお土産サイトです。
行けないのだから、なんとかお土産が欲しいとねだっているのです。
シーサーの置物やキーホルダー、ちんすこう、紅芋タルト、
黒糖のお菓子、サーターアンダーギーなど欲しいものがたくさん。
さらにホテルのすぐ裏は青い海とのこと。羨ましい限りです。
今は辛抱。大きな大会を乗り越えた秋には、
沖縄とは行きませんが、ぜひみんなで出かけたいものです。
三和土チームの精鋭2名は本日、まずは東京を目指します。
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