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店主のつぶやき

2015年05月20日 | 店主のつぶやき

 

 

 

大人になって気がついた事ですが、
社会に出ると真実ってあまり必要とされていない事が多いですよね...

今回は、「和氏の壁(かしのへき):真理、真実が容易に認められないことのたとえ」の昔話を一つ。

昔、ある国に和氏(かし)という男がいた、あるとき彼は山の山中で石の塊を見つけ、これを王様に献上した。
王は宝石師に鑑定させた。

「これは、ただの石でございます」と宝石師が言った。
王は和氏をペテン師として、足切りの刑を命じ、その左足を切らせた。

次の王の時代になり、和氏はまた同じ石の塊を王に献上した。
王は宝石師に鑑定させた。

「ただの石でございます」と宝石師が言った。
王は和氏をペテン師として、足切りの刑を命じ、その右足を切らせた。

次の王の時代になって、和氏は石の塊を抱き、山のふもとで泣き続けた。
三日三晩がたった。
涙は枯れはて、目に流れるものは血であった。
王はその噂を聞くと和氏のもとに役人を行かせてわけをたずねさせた。

「世の中に足切りの刑になった者も多いが、どうしてお前は、そんなに悲しげに泣くのか?」

「私は足を切られたのが悲しいのではありません。宝石の原石が石ころだと言われ、正直者がペテン師だと言われたこと、それが悲しいのです。」

王は、その話を聞くと宝石師にその石の塊を磨かせた。
はたして、それは見事な宝石であった。

その宝石は彼の名をとって、「和氏の壁(かしのへき)」と呼ばれた。

札幌市中央区南3条西3丁目プレイタウンふじ井ビル6階
「BAR ZERO」
TEL 011-251-1269

平日:PM7時~AM4時
日曜・祝日:PM7時~AM1時
休日:不定休

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