教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

「○○はリセットできません」は愚かしい (下巻)

2010-02-19 00:01:59 | オタネタ全般
(・・・前回からの続き)



次の理由にうつる。
第二に、リセットされる事の痛みを全く知らないヤツがリセットボタンを押すことを語っている。

ゲーセンにでも行ってみるといい。
シューティングをやれば、1コインでたった3機の機体しか与えられない。
しかも1回の被弾で1機を失ってしまう。

これは痛い。
入魂のプレイをしていればなおさら痛い。
初めて1コインクリアできるかどうかの瀬戸際で被弾したときの痛みはどうか。
そこに全力で精神を傾けていたら、人は被弾した時に肉体的な痛みを感じるまでになるのだ。

それがどうだ。
「リセットすればいいじゃん」
なんて言うヤツがいたらどうか?

心底シューティングが好きな人ならばブチ切れるに決まっているだろ。

シューティングだけじゃない。
アケマスでも同じことだ。

アケマスで失敗して、好きなアイドルを悲しませてしまったときはどうだ。
好きな娘を傷つけてしまった自分まで傷つく。
それは時には鬱になりそうなほど心が痛い。
心底アケマスの女の子が好きだったら誰がやってもそう感じるはずだ。

それがどうだ。
「リセットすればいいじゃん」
なんて言うヤツがいたらどうか?

キサマ恋愛を何だと思ってやがる、そう言い返されるのが関の山だ。

これは心の底からTVゲームを楽しんだことがないヤツがTVゲームを語るからそうなるのだ。

TVゲームはヤツらの言うようなものではない。
TVゲームの中に別の人生を感じる。
それがゲーム愛好家の本質であり、ゲームをしない者の理解することのできない根本的な隔たりなのだ。

だからこういう問題が起きる。
リセットボタンの意味を知らんヤツがリセットボタンを語るのは大変腹立たしい。



実はこの問題に早くから注目していた人たちもいる。
ファミ通だ。

かつてファミ通は、とある広告をうったことがある。
正確な文面はおぼえてはいないが、

「人生はリセットできる。何度でもコンティニューして立ち上がるのだ!」

そう書いてあった。
これには心底感心した。
実によくできたキャッチコピーだと思った。

あえて意味を解説する必要はないかもしれないが、これは大学受験や就職などで失敗して自分の人生を悲観している人たちへの強いメッセージである。
今の世の中において
「人生はリセットできません」
などと言ってダメ押しで鬱にさせる自称良識派のバカどもよりもファミ通のほうが1万倍は良いことを言った。

わたしもゲームやアニメにおいて語るとしたら、このファミ通のようなことを語れるようになりたいと思う次第である。