教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

魔弾の王と戦姫 第3話 陣形考察

2014-10-19 01:19:19 | オタネタ全般
魔弾の王と戦姫の第3話。
モルザイム平原の戦い。
戦闘時の陣形についていろいろと思うことがあるのでここで書きたい。



[1]
まず敵の陣形。

最前列に槍と弓を用いる歩兵部隊。
その後ろに重装騎兵部隊。
さらにその後ろに龍が2匹。
最後尾に本体。

この陣形はギリシャのファランクスに似ている。
軽装歩兵が主力だったオリエントの侵略軍を蹴散らしたあの陣形だ。

しかし!
この陣形の時点でふつうじゃない。

なぜか?

騎兵部隊が歩兵に挟まっているからだ。

騎兵とは、基本的にはその圧倒的な機動力を活用して敵軍の裏手にまわり挟み撃ちをするために活用するものだ。
その機動力を有効活用できないあの陣形は愚策中の愚策。
まるで敵の司令官は朴槿恵じゃないかと思うほどダメだ。

ではなぜそんなことをしたのか?

それはだな。
運用コストの問題に違いないとわたしは考える。

中世では、騎兵はものすごく高い。
騎兵を大量投入するなどブルジョアのやることだ。
ヘタすると馬というのは司令官の威厳を保つためだけに乗り物として使われるだけだったくらいのものだ。
アタリマエに騎兵を大量投入できたのは世界で唯一チンギスハンの軍勢だけである。

だから各下相手の必ず勝てる戦闘では、騎兵は消耗したくない。
敵に挟み撃ちされると非常にまずいので、いちおう騎兵は連れては来ているが、なるべく騎兵を消耗させないよう中央に配置した、というのが真相ではなかろうか。



[2]
つぎに味方の布陣。

敵と味方の兵力差、およそ3倍。
しかも龍はふくまず。
その敵と、大部隊を容易に展開できるモルザイム平原で対峙することに決めた。

これもまた愚策中の愚策。
まるで味方の司令官も朴槿恵じゃないかと思うほどダメだ。

なぜか?

中世における大部隊と大部隊との小細工なしのガチの戦闘の場合、装備と人数、つまり物量で勝敗が決まる。
兵力差が3倍もあればガチ戦闘になれば負けるに決まっているからだ。

わたしならこんなことはしない。
兵力差3倍をひっくり返すにはよほどのことをしなければ無理であることからして、正攻法はありえない。

第2話で進軍中に峡谷を通るシーンがあったから、そこで奇襲をかけるんじゃないかと思いながら視聴していた。
だが、その予測はほんの少しも当たらなかった。
無謀にも正攻法のまま戦いに挑んだのであった。

ではなぜそんなことをしたのか?

それはだな。
兵力差が3倍程度ならば余裕で勝てると、はじめっからナメきっていたに違いないとわたしは考える。

たとえば中国軍と旧日本軍の場合、兵力差が10倍程度なら余裕で勝てるからガンガン行ってたらしい。
それと同じように、エレオノーラ姫たった1人いれば戦況をひっくりかえせると一騎当千の絶対の自信があったからこそ正攻法で戦ったのだ。

そして実際そうなっていた。
よく考えてみればモルザイム平原の戦いは兵力差3倍にもかかわらず味方陣営からは全く悲壮さが感じられなかったのもそのせいではなかろうかと、今にして思う。