教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

イオンで高いものは買うな

2014-10-25 20:46:01 | 経済/経済/社会
とある知り合いに
「カマンベールチーズが大好き!」
というのがいる。

とはいっても雪印か明治のカマンベールチーズが好きというのだ。

でだ。
我輩は銀座のデパ地下にあるチーズ専門店でカマンベールチーズを買ってって食わせたやったところ、
「めちゃくちゃうまかった!」
と大好評だった。

ところがどこい、親戚が集まる機会に同じようにチーズを買ってったのだが、両親は
「そうなんだ・・・これうまいんだ・・・」
という顔しかしなかった。
そのうまさがわかるヤツがその場に他にいてくれたのがせめてもの幸いだったが、そういう場合は買っても無駄である。

これは逆のパターンもある。

すごくうまい(らしい)焼酎を飲ませてもらっても我輩にはそのうまさはわからんかった。
大五郎と違うくらいはわかったんだけど(笑)。

この、わかる人にだけわかるすごくうまいモノかどうかの境界はいったいどこにあるのだろうか?

それは近所のスーパーやショッピングモールでも買えるかどうかが1つの判断基準ではないかと考えている。



たとえばイオンの店子の家電量販店でコーヒーメーカーを買うことを考えてみよう。
そこではデロンギのエスプレッソマシンが高級品として売られている。
ところがそれではホンモノのエスプレッソは楽しめない。

我が家にはla Pavoniのエスプレッソマシンがある。
これはイオンでは絶対に売ってない。
しかし我が家のコーヒーはスタバよりうまい自身がある。

もう1例を。

昨今はショッピングモールでも車を売る時代になった。
そこではミニバンしか売ってない。
ひょっとしたらベンツのVクラス(ミニバン)の中古くらいなら扱う可能性はあるが、
エンスーしか買わないホンダのS2000は絶対そこでは売っていない。

この違いはいったい何か?

それは、S2000を乗りこなせるヤツもほとんどいなければ、S2000の良さがわかるヤツもほとんどいないからだ。
それと同じく、la Pavoniのエスプレッソマシンを買って使いこなせるヤツもほとんどいなければ、スタバよりうまいコーヒーを飲んでその味がわかるヤツもほとんどいないからだ。



さいしょはイオンで好きなものを買って楽しめばいい。
しかしホンモノはそこには売っていない。

イオンで売っているものよりもすごいものを堪能し、それがすごいものだとわかること。
それがエンスー(Enthusiast:愛好家)と呼ばれるに値する者になれたかどうかの境界である。

たとえばわたしなら、ワインや焼酎はイオンで買えばいい。
それよりすごいものを大金はたいて買ってもお金をドブに捨てるようなものである。

いや、お金をドブに捨てるだけなら国富の総量は変わらないが、高額なワインは生産国へ対価を払わねばならない以上、それは国富の流出が発生するためお金をドブに捨てるよりさらに有害かもしれん。



イオンでは高いものを買ってはいかん。
それは庶民が試しにプチ高級感を味わってみただけの貧相な娯楽でしかないからだ。
ベンツのミニバンオーナーの多くがトヨタのミニバンとの乗り味の違いもわからずに乗っているのと同じように。