ベコの島根散歩もいよいよ最終回。
出雲から松江を経て、今日は足立美術館をじっくり見学中です。
広い枯山水庭園や松庭を見た後にやってきたのは池庭。
ベコ 「ここは水の池だべこ」
こうして見ると、枯山水よりも実際に水のある池の方がホッとします。
観光客も記念撮影に夢中。
ところで、足立美術館の特徴の一つは「掛け軸」のような風景。
お庭の風景を、四角くくりぬいた壁から額縁のように見るのです。
たとえばこんな感じ。
なるほど、たしかに額縁ですね。
一見、自然の風景なのか写真なのか間違えそうです。
館内にはこんな仕掛けがちらほら。
ほー
はー
ふー
一方、この美術館には本館以外にも別館や離れがあります。
その一つがすでに閉鎖になった茶室・寿立庵のお庭。
ベコ 「風流なお庭だべこ」
こちらもまた風情の感じられるお庭なのです。
ふむふむ
ふむふむ
ふむふむ
うん、こじんまりしているけれど立派な庭園です。
そして、ここでもやはり掛け軸の風景。
ホントに一服の絵のような景色です。
お客さんもほとんどおらず、静寂のお庭なのです。
そんなこんなで館内を巡ること約2時間。
いやー、たっぷりと足立美術館を味わうことができました。
出雲大社に始まり、松江城、そして足立美術館と駆け足で巡った今回のベコ旅。
残念ですが、そろそろ出発の時間のようです。
米子空港へ向かうバスからは、山陰の名峰・大山が見送ってくれました。
ちなみに大山はお隣の鳥取県の山ですが…。
それではいよいよ島根県にお別れです。
ベコ 「島根にさよならだべこ!」
時間があれば、もう一度ゆっくり来てみたいですね。
飛び立った飛行機の窓から見えるのは、島根と鳥取の県境にある弓ヶ浜半島。
大山にもさよならです!
ちょっと疲れたけれど、帰ったらゆっくり休まないとね。
今回もお疲れさまでした!
おわり
<ベコたびinformation>
足立美術館(2)
足立美術館には、本館以外にも新館・陶芸館・茶室などがあり、ひと通り回ると休憩も含めて約2時間半ほど。休憩は庭園を眺められるレストランやカフェがあり、優雅なひと時を過ごせます。
数ある庭園のなかでも味わい深いのが、ブログでもご紹介した茶室・寿立庵のお庭。ここは本館とは別棟ですが、素晴らしいお庭は一見の価値ありです。(茶室はすでに閉鎖)
そんな足立美術館が一躍有名になったのはアメリカの日本庭園専門誌「Sukiya Living: The Journal of Japanease Gardening」でベスト1を獲得し続けているため。雑誌を出版しているのは米国人で、かつて日本で造園の修行をされていた方だとか。
編集者は5名程度で多くは米国人とのこと。いずれも日本庭園に造詣のある作庭家などのようで、日本庭園など日本文化を世界に発信するために、出版物やセミナー、日本庭園ツアーなどを企画しています。
ちなみに、日本庭園のランキングは「しおさいプロジェクト」と名付けて毎年発表しており、足立美術館は雑誌創刊以来ベスト1を維持。
ランキングは日米欧豪など30人ほどの専門家の投票により決定しているそうです。単に有名だからとか、古いからという理由ではなく、訪れた人にとってどれだけ「上質な空間」だったかを評価しているのだとか。
ちなみに、上位入賞の常連は、足立美術館以外に京都の桂離宮や無鄰菴、京都平安ホテル、東京柴又の山本亭、島根玉造温泉の佳翠苑皆美など。
このランキングでユニークなのは、旅館やホテル、ひいては喫茶店などのお庭まで含めているところ。初耳のスポットも多く興味をそそられます。近くを訪れることがあれば、立ち寄ってみたいところです。(しおさいプロジェクト・ランキング http://gardenrankings.com/index.html)