瀬田川にかかる唐橋のたもとに、琵琶湖の水位を計る施設がある。
鳥居川水位観測所だ。
中にはインクペンで琵琶湖の水位変動を記録する、古めかしい装置が展示してある。
横に示された掲示板をみると継続の力を見るような感動がある。
明治7年に計測を開始したとある。
日本人の律義さがよくわかる。
この唐橋を渡ると、エンコという深井戸が残っている。
なぜエンコというのかはよくわからないが、どうもこの地方特有の呼び方のようだ。
今日は、今でもエンコを使っているS氏のお宅を訪れた。
地下水が滔々とあふれ出ている。
20年くらい前から、急に吹き出すようになったのだという。
愛媛大学の板井先生が、採水して分析をすることになった。
鉄分を多く含むことはわかるのだが、この水がどこから来たのかを知りたい。
水温は19℃ほどだ。
佃先生の言によると、どうも不思議な水らしい。
早く分析結果が出ることを心待ちにしよう。
琵琶湖の周りには、このような地下水が多い。