沖島名物「よそもんコロッケ」に、子供たちが殺到した。
できあがるまでに20分かかる。
どういうわけか、今日も琵琶湖の湖上学習会。
毎度のコースで、親子約20組が沖島に上陸した。
約300人の人々が暮らすこの島は、我が国にある湖の中で、唯一の住民が住む島でもある。
そこで売られている「よそもんコロッケ」とは、なんとあの不敵な外来種、ブラックバスのコロッケだ。
よそもんで、嫌われもんのブラックバスが、コロッケとなった。
子供たちはコロッケが大好きだ。
結構いけると、口々に叫んでいる。
早速、大学生のお兄さんも購入した。
居直ったかのような「よそもん」という名前が受けているのかもしれない。
よそから来たブラックバスが、ここでは人気者だ。
こういう発想は大切なのかもしれない。
狭い地域社会である沖島で、大きな船でやってくる人間はみんなよそもんだ。
よそもんが「よそもんコロッケ」を食べるのが何となく滑稽だが、売る方も買う方も極めてまじめだ。
こうして外来種が少なくなれば、在来の魚種にとってもよいことなのだろう。
そう思って、会う人毎に喧伝している。
沖島へ行って「よそもんコロッケ」を食べよう!