水の通り道というのは、摩訶不思議なものだ。
特に地面の中を流れる水は興味深いものがある。
深部流体と呼ばれる水の流れもそうだ。
その中に「有馬型」と呼ばれるものがあるそうだ。
この呼び名は有馬温泉から来ているが、高塩分で酸素同位体比が高い地下水のことを指すらしい。
フィリッピン海プレートが沈み込む際に水を引き込む。
深く潜ると圧力が上昇し、水は熱水流体となって上昇する。
フィリッピン海プレートは若いので、西日本では比較的浅いところで上昇流が起こる。
だから火山のない場所でも温泉が出る。
(産総研ホームページより)
ひょっとしたら、瀬田唐橋の自噴泉も深部流体が起源なのかもしれない。
そうだとすると、馬鹿子さんの指摘のように、「エンコ」の「エン」は塩から来ていてもおかしくない。
そう言えば、琵琶湖の深い場所には海洋性の古細菌がいる。
もしこれらが繋がっているとすれば、琵琶湖のベントも瀬田唐橋のエンコも古細菌の存在も、一連の議論の中に収まる可能性がある。
そしてエンコの水が深くなっているということは、プレート活動の活発化の証左なのかも知れない。
気をつけるに越したことはない。