You got a movie

自分が見た映画をきままに記録したブログです。もしまだ見ていない人が御覧になっても興味を損なわないようにしています。

大いなる陰謀

2008-04-20 21:01:38 | 映画[ア行]
 監督    ロバート・レッドフォード
 キャスト  ロバート・レッドフォード
        トム・クルーズ
        メリル・ストリープほか

 この映画は三つの構成からなる。いずれは大統領戦へと野望を抱く上院議員と一時間のインタビューを持ちかけられたベテランジャーナリストとの会話。国を変えるために行動に示そうとし、戦地アフガニスタンへと志願したふたりの若者の生き様。そして彼等の恩師である大学教授がもうひとりの若者に語りかける。
 かなりこの映画の前宣伝は多い、そして映画情報やチラシに書かれた表現は余りにも扇動的で余りにもうますぎる。題名すら陰謀に近い。これらの文句に期待して見るとひどい消化不良に陥るかもしれない。そうでは無く、この映画はもっと静かに語りかける。意志や結果が映像で示されるのでは無く、見る側に問う映画になっている。このもうひとりの学生は今の多くの人々を例え、観客をも例えているようだ。作り手は訴える。無関心では居られない、自由や正義という大義に騙されてはいけない、犠牲になってはいけない、利用されるなと・・・。
題名は原題を使って欲しかった。「LIONS(ライオン) FOR LAMBS(子羊)」もちろんライオン達は国を変えようとして動いた若者達・・。

 ファミリー度 65点 カップル度 65点 映画好き度 75点
 


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
映画の出来 (miyu)
2008-04-21 00:11:59
とは関係なく邦題や宣伝で誤解を与え、
それが作品の評判を落としかねないのだから、
まさに陰謀と言えるかもしれませんね(;・∀・)
一言で解決出来る問題ではないけど、
改めてじっくりと考えさせられる映画でしたね。
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こんにちは! (由香)
2008-04-21 18:34:20
お邪魔します♪
メッセージ性の強い映画でしたね~
キャストも素晴らしく(トムの政治家も良かったです!)、構成も凝っていましたし、意味を持った会話には聞き入りました。
でも、何だか講義を聞いたような気になってしまったのも正直なところです。
大事なメッセージが含まれているからこそ、もう少し噛み砕いた作品にした方が万人の心に響くかな・・・と思いました。
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こんばんは (パピのママ)
2008-04-21 22:08:26
コメント有難うございました。
「戦争は現場で起こっているんだ、会議室で起こっているのではない!」みたいな。
そんなこんなを判っていながらも、志願兵になっていった貧しい学生(国民)もいるから、アメリカという国は成り立ってるんでしょう。
この作品は、結論は明確に示してないけれど、巨大国家アメリカの構造的欠点を、鋭くえぐってる気がして興味深かったです。
確かに、原題の「LIONS FOR LAMBS」の方が、観客に考えさせたり、自問させる大切さを監督は言いたかったのかもしれませんね。
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miyuさん、こちらにもありがとう。 (bobby101)
2008-04-21 22:34:07
この作品はよくまとまっていたと思います。マイケル・ペーニャとデレク・ルークのふたりの学生のあの姿をみたあと、エンドロールの時には私も少し考え込んでしまいました。でも、内容をあまり知らない人のためにも、宣伝はもっと適切なものにして欲しいと思いましたね。内容がつまらないと思ってほしくないですから。
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由香さん、こちらにもありがとう。 (bobby101)
2008-04-21 22:47:47
 久しぶりのロバート・レッドフォード監督ですが、訴えるものがありましたね。私もみなさんの紹介文を読ませてもらってから見たので助かりましたが、そうでない人のためにも、もっと噛み砕いて欲しかったですね。でもこのキャストは適切でした。
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パピのママさん、こちらにもありがとう。 (bobby101)
2008-04-21 23:05:31
 メリル・ストリーブがタクシーでワシントン市内を走ってゆくとき、アーリントン国立墓地に数多く並ぶ墓標を見ながら浮かべた涙は印象的でした。やはりメリル・ストリーブでなくては。アメリカでもふたつに分かれているようですが、レッドフォードやったなと思います。
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