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ムカゴサイシン・6~長池公園

 長池公園外周に生育している「ムカゴサイシン(零余子細辛)」。ラン科ムカゴサイシン属の多年草で5~6月に葉が展開する前に3~4センチの花茎を伸ばし長さ1センチほどの細長い花を咲かせる。唇弁と側花弁は白色で紫色の斑点がある
 ここでは4年前に出現したのを公園スタッフが発見し、3年前は100株以上の大群生となった。しかしその後は少しずつ減り始めて今年はパラパラと10数本程度しか咲いていない。ムカゴサイシンは特定の菌類との共生が必要で同じ場所で長く生存することはなく成熟個体の平均寿命は2年に満たないようだ。長池公園では2~3年前に自然館付近の林床でも数株出現が確認されたがそこは大群生にはならなかった。残念ながらここでは来年は見られないかも知れない。また新しい場所が見つかれば良いが花は地味で咲いていてもなかなか気付かない。葉の形を覚えておいて夏にあちこち探してみよう。
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エビガライチゴ・2~開花

 奥高尾“萩原作業道”の陽当たりの良い場所に生えている「エビガライチゴ(海老殻苺)」。バラ科キイチゴ属のつる性落葉木本で北海道~九州の山地に分布している。茎や枝には赤紫色の長い腺毛が密生しており細いトゲもある。花は直径1~1.2センチほどの5弁で外側の萼片にも腺毛が密生している。受粉が終わると萼片が閉じるので写真の白い花弁を見る機会は少ないように思える。果実は7~8月に赤く熟す。酸味が多く甘味はあまり無いようだ。
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ムラサキムヨウラン・3~花

 高尾山の登山道脇で見られる「ムラサキムヨウラン(紫無葉蘭)」。ラン科ムヨウラン属の多年性菌従属栄養植物で葉を付けず光合成を行わない。基本種のムヨウランは淡褐色になるが本種は紫色を帯びるので愛好家の間では人気が高い。この日も多くの方がこの花を撮っていた。
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アキマルニワゼキショウ

 東京都立大学キャンパス“サル山”で見られる「アキマルニワゼキショウ(秋丸庭石菖)」。アヤメ科ニワゼキショウ属の多年草でニワゼキショウとオオニワゼキショウとの自然交雑種。ニワゼキショウの仲間は花の横に丸い果実が見られるが本種は果実が稔らない。写真の左端に粃が見えるが触るとポロリと落下する。この名前は仮称だがその由来はわからない。
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