元サラリーマンの植物ウォッチング第6弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part6
オオバアサガラ・2~円錐花序
エゴノキ科アサガラ属の「オオバアサガラ(大葉麻殻)」。本州~九州の山地の渓流沿いなどに分布する落葉小高木で5~6月に枝先に円錐花序を垂れ下げ下向きの白い花を多数咲かせる。属名にもなっているアサガラは近畿以西に分布しており当地には自生は無い。これは東京都立大学のもの。
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オオイタビ・4~花
クワ科イチジク属の「オオイタビ(大木蓮子・大崖石榴)」。雌雄異株で写真は雄株の花嚢を割ったもの。大きいほうは雄蕊が成長して花嚢の内部を埋め尽くしており、小さいほうは雄蕊が伸びる前の状態で赤く見える部分は虫えい花。オオイタビコバチがここに産卵しており幼虫の餌になる。この中で羽化した♀コバチと♂コバチが交尾し、♀コバチは雄花の花粉の中を通過して外に出るが♂コバチはこの中で一生を終える。♀コバチが新しい雄株の花嚢に侵入するとその中に虫えい花に産卵する。♀コバチが新しい雌株の花嚢に侵入すると雌株の雌花は花柱が長いために産卵できず、花粉を渡すだけになり雌株の花嚢は熟して果実になる。ここでは雌株の花嚢を探したが残念ながら見当たらなかった。
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ミゾコウジュ
東京都立大学キャンパス“サル山”に生育している「ミゾコウジュ(溝香じゅ※)」。シソ科アキギリ属の越年草~二年草で本州~九州の野山のやや湿った場所に分布している。草丈は30~70センチで5~6月に茎の上部に花穂を出して長さ4~5ミリの小さな花を多数咲かせる。環境省レッドデータでは準絶滅危惧種(NT)で、南多摩地区では絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている。
※“じゅ”の漢字は草かんむりに需。
※“じゅ”の漢字は草かんむりに需。
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コアジサイ・4~開花
長沼公園“野猿の尾根道”に生育している「コアジサイ(小紫陽花)」。アジサイ科(←ユキノシタ科)アジサイ属の落葉低木でアジサイよりも早く開花する。複散房花序は直径5~6センチと小振りで装飾花は無い。アジサイは無香だが本種には爽やかな芳香がありこれを嗅ぐのがこの時期の楽しみになる。
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