奥高尾の林内に咲く「フイリイナモリソウ(斑入り稲森草)」。アカネ科イナモリソウ属の多年草で基本種のイナモリソウと異なり葉に斑が入る変種。本種もホシザキイナモリソウと同様に牧野富太郎博士が高尾山で発見し1926年に『植物研究雑誌』に発表した。牧野博士は同じ場所を四季を通して何度も通われこのような発見に至った。
別所やまざくら公園で開花した「オオバネムノキ(大葉合歓木)」。マメ科ネムノキ属の落葉高木でネムノキよりも1ヶ月ほど早く咲き始める。葉はネムノキと同じく羽状複葉になるが小葉の大きさはネムノキよりも大きい。花は10~20個の小花からなる頭状花序で刷毛のような雄蕊の長い花糸が伸びる。咲き初めは純白だが日が経つと黄色く変化する。