元サラリーマンの植物ウォッチング第7弾。写真はクリックすると大きくなります
多摩ニュータウン植物記Part7
ムラサキシキブ

私の大学受験の話になるが、志望大学の受験科目“国語”では、毎年のように『源氏物語』の一文が問題に取り上げられていた。その“傾向と対策”として、ちょうどその頃に刊行が始まった『円地文子訳源氏物語(現代訳全10巻)』を読んでとりあえず全54帖のストーリーを理解するようにした。ストーリーを覚えておけば試験問題に出る原文はある程度その場面の背景がイメージできるので答え易いという作戦だった。結局、試験問題に『源氏物語』が出たかどうかは記憶に無いが何とか志望大学には合格できた。
またドラマでは『枕草子』も出てくるが、これは高校時代に“春はあけぼの”や“うつくしきもの”などを暗唱をしたこともあった。しかしこの随筆が、清少納言が不遇の中宮定子に対して書き綴っていったものだということは全く知らなかった。受験勉強で覚えるようなことではなく今回のドラマで改めて勉強させてもらっている。
写真は長池公園の林縁に生育している「ムラサキシキブ(紫式部)」。シソ科(←クマツヅラ科)ムラサキシキブ属の落葉低木で5~6月に淡紫色の花を咲かせ秋に紫色の果実を稔らせる。ムラサキシキブの名は“源氏物語”の作者の紫式部とはどうやら無関係で、実が付くさまをシゲミ(重実)と言いこれが“シキミ”に転訛して“ムラサキシキミ”と呼ばれていた。その後江戸時代の頃から“紫式部”の呼び方に変わっていったようだ。
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ヒキヨモギ・5~葉

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