goo

アメリカノリノキ

 アジサイ科(←ユキノシタ科)アジサイ属の「アメリカノリノキ(亜米利加糊の木)」。北アメリカ原産の落葉低木で「アナベル(Annabelle)」の名前で知られており「アメリカアジサイ(亜米利加紫陽花)」とも呼ばれている。本種は日本原産のアジサイと同様に栽培が容易で各地の公園などで良く見られる。ちなみにノリノキとはノリウツギのことで内皮にヌメリがありかつては紙漉きや製紙用の糊に使われていた。これは昭和記念公園のもの。
コメント ( 6 ) | Trackback ( )

テリハノイバラ・2~奥高尾

 奥高尾“一丁平”から大平林道に向かって防火帯を下っていると道端で「テリハノイバラ(照葉野茨)」が咲いていた。バラ科バラ属のつる性落葉木本で本州以南の陽当たりの良い海岸、河川敷などに分布している。6~7月に枝先に直径2.5~3.5センチの5弁花を多数咲かせる。これまで山奥で見たことが無かったが山間部にも分布しているようだ。
コメント ( 2 ) | Trackback ( )

タマツノホコリ・3~もみじ台北巻き道

 奥高尾“もみじ台北巻き道”で見つけた「タマツノホコリ(玉角埃)」。ツノホコリ科ツノホコリ属の変形菌で白い半球形の担子体の直径は3ミリほど。ハチの巣状になり周りの担子体と密着して癒合している。その表面はサンゴのように美しい。
 変形菌は落ち葉や朽ち木に発生する微生物で一生のうちに様々な形に変化する。粘菌とも呼ばれるが、粘菌は変形菌以外に細胞性粘菌、原生粘菌と呼ばれるグループを含めた総称になる。粘菌は18世紀にリンネによって菌類と共に植物に分類されたが、19世紀にはヘッケルが唱えた三界説で、植物界でも動物界でもない原生生物界に位置付けられた。近年になってDNA解析によってアメーバ動物(Amoebozoa)という新たなグループに分類されている。
コメント ( 2 ) | Trackback ( )