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オオヤマハコベ・4~小仏峠

 旧甲州街道“小仏峠”付近の登山道脇に咲いている「オオヤマハコベ(大山繁縷)」。ナデシコ科ハコベ属の多年草で8~10月に直径8~9ミリの花を咲かせる。花弁は5枚でハコベのように深く切れ込む。雄蕊は5本で雌蕊の花柱は3本ある。
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ミヤマウズラ・5~草姿

 ラン科シュスラン属の「ミヤマウズラ(深山鶉)」。背丈は15センチほどで茎の下部に白い斑が特徴的な葉がある。高尾山系では何ヶ所かで見られるが希少種でありいつの間にか消滅することもある。周りの草が消えてしまう冬にこの常緑の葉を見つけて場所を覚えておくと夏の花が楽しみになる。
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ナツエビネ・3~開花

 ラン科エビネ属の「ナツエビネ(夏海老根)」。本州~九州の山地の沢沿いややや湿った林内に生育している。同属のエビネが春に開花するのに対して本種は7~8月に花茎を伸ばし長さ2.5~3センチの淡紫色の花を総状に咲かせる。ナツエビネは園芸店など入手できることがあるが気温や湿度管理が難しくまたウイルス感染にも弱いので数年経つと枯れてしまうことが多い。そのため園芸家にはあまり好まれていないようだ。昨年まで高尾山頂付近の山小屋の花壇で花が見られたが枯れてしまったようで今年は姿が見えない。10年以上前に東京薬科大学自然観察路で1度だけ見たことがあったが翌年から見なくなった。やはり枯れてしまっていたのだろう。ここでは半月前に花茎が伸びてきたのを確認し先週は咲きそうな蕾を見ていた。猛暑の中で流れ落ちる汗を拭きながらこうして山奥で出会えると嬉しい。
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オオフタバムグラ・1~多摩川土手

 多摩川の土手道に繁茂している「オオフタバムグラ(大双葉葎)」。アカネ科オオフタバムグラ属の一年草で北アメリカ原産。1927年に東京郊外で発見されその後各地で確認されている。現在は宮城県以西から九州に掛けて主に海浜地帯や河川敷で見られる。草丈は10~50センチで茎は直立して疎らに分枝し7~8月に葉腋に先端が4裂した筒状の花を数個咲かせる。花径は6~7ミリで托葉の先端は鋭く長く尖る。
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フウ・6~果実

 奥高尾“一丁平”付近の登山道脇に生育している「フウ(楓)」。マンサク科フウ属の落葉高木で台湾や中国南部原産。市街地では街路樹などに利用されているが、こんな山奥にわざわざ植栽されたとは思えない。おそらく何十年も前に野鳥によって種子が運ばれここで芽生えたのだろう。奥高尾では“もみじ台”付近でも数株の高木を確認している。フウは雌雄同株雌雄異花で4月頃に雌雄の花序を出して果実は直径3センチほどの球形の集合果になる。同属のモミジバフウの葉は5~7裂するが本種は3裂している。
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モミジバフウ・4~果実

 某企業が街路樹に除草剤を撒いてロードサイドの自社の看板が目立つようにした事件が全国で発生しているが、当地でもやはり例外ではなく街路樹が枯れていた。多摩ニュータウンは昭和40年代に武蔵野の緑を残しながら開発されほとんどすべての道路には街路樹が植栽されている。思いつくままにその樹種を挙げてみると、カツラハナミズキユリノキサルスベリソメイヨシノハクモクレンケヤキヤマボウシトウカエデヒトツバタゴヨウコウイチョウナンキンハゼなどいくつでも出てくる。
 写真は松が谷高校付近の遊歩道に植栽されている「モミジバフウ(紅葉葉楓)」。マンサク科フウ属の落葉高木でモミジバフウは東京都立大学キャンパス内でも並木道がある。花期は4~5月で果実は直径3センチほどの集合果になる。
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アマチャヅル・7~雌蕊

 ウリ科アマチャヅル属の「アマチャヅル(甘茶蔓)」。日本全土の山野に分布するつる性多年草で雌雄異株。8~9月に総状花序を出し直径4~5ミリの淡黄緑色の花を咲かせる。写真は雌花で雌蕊の花柱は基部から3裂し先端が更にU字形に2裂している。これは小山内裏公園“内裏池”付近の林内のもの。
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ナンバンハコベ・5~花弁

 ナデシコ科ナンバンハコベ属(マンテマ属)の「ナンバンハコベ(南蛮繁縷)」。7~9月に奇妙な形の花を咲かせることから“外国産”という意味で名付けられたがれっきとした国内在来種。その折れ曲がった花弁を良く見ると花弁1枚に1対の鱗片があるのが見える。この鱗片が何のためにあるのかは不明だがおそらくポリネーターのための足場なのだろう。
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ワニグチソウ・4~大塚西公園

 キジカクシ科(←スズラン科・ユリ科)ナルコユリ属の「ワニグチソウ(鰐口草)」。4~5月に苞の下に長さ2~2.5センチの筒状の花を咲かせる。果実は直径7~8ミリの球形の液果で写真は若い果実。これから濃紫色に熟す。これは大塚西公園のもの。
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ナンバンハコベ・4~果実

 ナデシコ科ナンバンハコベ属の「ナンバンハコベ(南蛮繁縷)」。7~9月に直径2センチほどの奇妙な形の花を咲かせ果実は秋に稔る。果実は長さ1センチほどの楕円球の蒴果になり萼片は平開し皿状になる。花は下向きに咲くが果実は上向きや横向きなど様々。
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