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練習場所がなくなる! 1

2009-09-07 | サンバ
「31日までにサントスFC応援団が退去しなければ、機動隊を突入させる」
 こんな突然の通告が、サンパウロ市から、サントスFC応援団、トルシーダ・ジョーベンに突きつけられました。

 私たちのサンバの練習場所はどうなるのでしょう。他の多くのサンバチームと同様、ジョーベンは市から無償で土地を借りて、練習場所、クアドラを作っていました。

 私がジョーベンに入ったときは、まだこの土地はなく、私の家の近くのプラッサ(広場)で、屋根もないところで練習していました。しかし、病院が目の前にあり、いつも騒音の苦情を受けていました。

 市の土地を借りることになったのは、11年前のことです。当時、間借りしていたジョーベンの事務所で、役員のおじさんにジムや、フットサルのコートもあるクアドラの図面を見せてもらい、夢のような練習場が出来るのだな、と思っていました。

 最初は、当然のことですが、ただ、だだっ広い、泥んこの土地があるだけでした。サンパウロ東部の田舎です。住所を頼りに行ってみると、バスの運転手もバス停があることを知らないほど、人の行き来がない辺ぴなところでした。

 このだだっ広い土地に、屋根を作り、壁を作り、部屋を作り、事務所を作り、楽器の保管場所を作り、バテリア(打楽器隊)の部屋を作り、ステージを作り、サッカーコートを作り、二階にVIP席を作り、売店を作り・・・

 この11年で、お金が貯まるたびに、少しずつ工事を進めて、ようやく今のクアドラが出来ました。
 それが、来週には、市に返還しなさい、というのです。

 応援団の本拠地、そして、私たちのサンバの練習場所はどうなってしまうのでしょう。

 

 
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