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100周年 成功の陰には・・・

2008-07-03 | サンバ
 日本人ブラジル移住100周年のイベントが終了して、1週間余りしかたっていないというのに、もうなんだが随分、昔のことのように思います。

 この100周年イベントは大失敗に終わる・・・と準備中、コロニア(日系社会)では、よく批判を耳にしました。地元新聞を開けば、実行委員会の準備不足や運営の不手際を批判する記事ばかりが目につきました。

 そんな大失敗に終わるかもしれないイベントのために、サンバチーム「ブロッコ・アリガトウ」をわざわざ立ち上げて、参加者を集めていいのだろうか、と不安もありました。ですが、批判をする人は、このイベントに最初から関わらなければいいのです。
 日本人のブラジル100年の歴史を一緒に祝いたい、という人だけが集まればいいわけです。

 確かに、100周年実行委員会の毎週のミーティングに行っても、当日の詳細はなかなかわからず、太鼓やコーラスなど他チームのリーダーとは「今日もまた何も決まらなかったね」と笑いながら別れていました。

 3カ月前から決まっていた最後の全体リハーサルの日程が、5日前に取り消しになったときは、さすがに驚きました。ブロッコ・アリガトウのメンバーにも、この日は全員参加必須ですよ、と呼びかけていただけに、みんな戸惑いました。
 我々はまだサンパウロ市内なので影響は小さいですが、他団体のなかには、地方からバスをチャーターして練習に来るというのに、すべて取り止めになりました。

 こんなハプニングがありながらも、式典当日、9,000人もの出演者が次々にサンバ会場を埋め尽くし、祖国日本とブラジルに敬意をはらう演目をしているのを見たとき、この100周年イベントは、大成功だと思いました。

 ブラジル人と日本人、3万人の観客が大きな拍手を送るるなかで、あれだけ非難されながら、よくぞこれだけのイベントが出来た、と自分も大きな拍手をいつまでも送り続けました。
 

 
 

 
 

 

 

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