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バテリアの前で踊る

2007-02-04 | サンバ
サンバの打楽器隊、バテリアの前で踊るということは、サンバのダンサーにとっては、最も名誉なことです。私がこのバテリアの前の一ダンサーとして初めて踊ったのは、1999年、今から8年前のことです。
 無謀にも私は、とあるサンバチームのサンバ・クィーン コンテストに参加しました。4人がそのチームの王室のメンバーとして選ばれ、打楽器隊の前で踊ることになるのですが、私のスピーチはめちゃくちゃ、ダンスも洗練されておらず、無残に大敗しました。
 
 それを気の毒に思ってくれたのでしょう。そのとき会場で見ていた人が、自分のチームの打楽器隊の王室メンバーに私を招き入れてくれました。土曜日の未明から始まる練習で、生まれて初めて、サンバの本家本元、ブラジルの打楽器隊の前で踊る経験をさせてもらいました。その気持ちよかったこと・・・。
 背中から来る音に乗せられて、嫌でも体が動いていきます。その練習場は、地面が土だったのですが、疲れを知らずに午前5時頃まで、この土を軽快に踏み続けていたものです。

 今もチームこそ違いますが、打楽器隊の前に立つと、この8年前の感覚がよみがえってきます。カーニバルまであと2週間。今日の練習も長くてつらいな~と思いながらも、初めてバテリアの前に入った感激を思い出しながら、自分を励ましていました。
 
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