1982年公開のアメリカ映画です。
主演のダスティン・ホフマンが、男女二人を演じるという、彼でなければできないんじゃないかと思われるような難役に挑んでいます。
うまいけれど理屈っぽくて仕事がない俳優が、女性に扮してテレビの連続ドラマの役を獲得したことから、いろいろなハプニングが起こるコメディです。
彼が演じた自立した女性像が好評を得て、彼女は一躍人気者になります。
しかし、虚像の女性と、実像の男性の間の矛盾で、本人はにっちもさっちもいかなくなります。
特に、好きになった人の父親に気に入られて求婚されるシーンは、けっこう笑えます。
ただし、好きになった人にはレズビアンに、別の女友達にはゲイに思われるところは、現代のLGBTQの観点では、微妙かもしれません。
出演者も芸達者ばかりでそれぞれみせますが、特に相手役のジェシカ・ラングは、彼女に刺激を受けて、男にふりまわされる女性から自立を目指す女性を魅力的に演じています。