ジェンダー観の揺り戻しにより、専業主婦を志望する若い女性が増えている状況(本書によると2012年ごろから再び減少に転じているそうです。おそらく、就活の状況が良くなり、一方独身男性の給与は未だに上がらないので、専業主婦を目指した婚活がますます難しくなっているためと思われます)を分析した本だと思って期待して読みましたが、全く別種の本でした。
実際は、「専業主婦になりたい」若い女性たちに、それがいかに困難でリスクが多く、結婚や出産で仕事を辞めずに細く(著者の言葉を借りれば「ゆるキャリ」)長く働くことを勧める啓蒙書でした。
作者のいうことはもっともな点が多いのですが、書き方が雑なので(取り上げているデータやインタビュー対象の選び方がかなり恣意的で客観性にかけています)、読み物としては面白いのですが説得力には欠けています。
略歴によると著者は「婚活」の提唱者の一人だそうですが、その時その時のトレンドをとらえてうまいネーミングをして本に仕立てるのが得意なようです。
この本も、2011年に「専業主婦に、なりたい!?」という題名で出された本を、状況の変化に合わせて改題して新書化したようです。
しかし、あまりそういった些末なテクニックにはしると、羊頭狗肉になって読者の信頼を失いかねないと思います。
実際は、「専業主婦になりたい」若い女性たちに、それがいかに困難でリスクが多く、結婚や出産で仕事を辞めずに細く(著者の言葉を借りれば「ゆるキャリ」)長く働くことを勧める啓蒙書でした。
作者のいうことはもっともな点が多いのですが、書き方が雑なので(取り上げているデータやインタビュー対象の選び方がかなり恣意的で客観性にかけています)、読み物としては面白いのですが説得力には欠けています。
略歴によると著者は「婚活」の提唱者の一人だそうですが、その時その時のトレンドをとらえてうまいネーミングをして本に仕立てるのが得意なようです。
この本も、2011年に「専業主婦に、なりたい!?」という題名で出された本を、状況の変化に合わせて改題して新書化したようです。
しかし、あまりそういった些末なテクニックにはしると、羊頭狗肉になって読者の信頼を失いかねないと思います。
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