闘え!文庫魂

空手を愛する熱い仲間たち
金沢文庫木元道場生におくるメッセージ

ケンタが来た

2006年10月17日 | 道場日記

 昨日の夜、美実ちゃんから「ケンタが全日本の応援にいけることになったのでチケットは間に合うでしょうか?」とメールがあって嬉しいなって思ってたら、今日の一般部にケンタが久々にひょっこり稽古にきた。ポッチャリしていた顔は真っ黒で精悍な感じになっていて・・かっこよくなってた♪部活頑張ってるのが目に見えるようだった。昔みたいに気軽には話しかけてこないんだけど、何をかいわんやケンタの気持ちはそこにいる誰もがわかったと思う。誰よりセンセーが一番嬉しかったに違いない。

 少年部にいた頃は、試合にも挑戦し、合宿にも沢山参加して、高学年になると当たり前のように副隊長(隊長はセンセー)を任命され、男部屋のトラブルを彼なりに必死に取り持って、どちらかといえば小柄ながら厳しくなる組手に逃げることなく、試合に出なくっても強化クラスに必ず参加していた。合宿での稽古態度や人柄を指導員の先生達に誉められることも多かった。そして念願の緑帯を取得して、小学校卒業。
 でもだからこそ大変だと思う。頑張ってきたからこそ、中学に入ってそう簡単には稽古に来れなかったんだと思う。空手を真剣に考えているからこそ、怖さも知ってるし、生半可な気持ちでは来れないかも知れない。でもセンセーとの絆は、真剣にやってる大人と同じなのだ。だから今日来たんだと思う。それはまさにケンタ自身がたぐり寄せた絆だ。彼だからこそであり、それが彼の感じ方で彼の行動なんだ。
 そして、空手の話をする度にナーバスになっていたケンタを自分がこつこつ続けることでしめしてきた親である美実ちゃんの誠実さの賜物だと思う。
私が息子が思いどうりにならないと嘆くとセンセーがさとすように言う・・・「わが子はよくても自分より少し上ぐらい、もしその子を今より良くしたいのなら、まずは自分が少しでも良くなることを考える」子供のへの働きかけって確かにそんなに簡単に成果は表れないですよね。がみがみ言うより自分が成長するよう努力する方がいいかも。ただしそちらもそんなに簡単に成果はみれないけどね。親であろうがなかろうが、大人になってからでも成長をしようとする限り、少しずつでもよい方へ進んでいけるような気がする。

 ケンタは久々っていっても体力がついたのは歴然で、空手の動きもシャープでなかなかよかったよ。やっぱりやり込んだものは消えないんだね。おまけに腹筋500回もやっちゃって・・・いきなり今話題の扉をあけちゃって(笑)
 言葉少なになってるけど、道場で帰りの挨拶してから「リクトバイバイ!!」って優しく声かけて帰っていくとこは、ぜんぜん変わってなくて、すんごく安心した。
 高学年から初めてこつこつ頑張ってる今日いたマサツネなんかはきっとケンタがくると嬉しいと思うよ。ありがとね。また待ってるよ。応援も頼んだよ。