闘え!文庫魂

空手を愛する熱い仲間たち
金沢文庫木元道場生におくるメッセージ

フレーフレーせんせい♪

2006年10月19日 | 道場日記
 今日は試合前の少年部中上級の最後のクラスだったので、稽古の終わりに緑帯のツヨシがみんなの先頭に立ってセンセーにエールをおくってくれた。いつもは試合の前にセンセーが少年部のクラスでやるんだけど、それを真似て去年、今年と少年部からのサプライズなプレゼントだ。去年は、こないだ話したケンタが音頭をとって声を裏返しながら懸命にやってくれた。そして今年は、緑帯で一番会員番号の古いツヨシに白羽の矢がたったのだと思う。彼は、全日本Jr.大会にも毎回出場し、道場の中でも強いと誰もが認める礼儀正しく、それでいて子供らしさを失わない少年だ。文庫では試合志向の子は比較的少ないので特に積極的に見られがちだけれど、実はすんごく恥ずかしがり屋であがり症だ。だから今日のエールは、顔は真っ赤だし、声が震えちゃって、尻つぼみになっちゃって、みんなは大爆笑!でもね、それがまたなんとも可愛くって、嬉しかったって・・・センセーが言ってた。
つくってないツヨシそのまんまで、乗るに乗れない文庫の子供達のなんと愛らしいこと。センセーには何よりのプレゼントになったと思うよ。だって気持ちがこもってたもん。
 ツヨシは強いだけでなく、もともとそうゆう子だから、試合に出続けてるんだと思う。ぜんそくを持っていて、ジュニアの当日息するのも苦しいのに試合に挑戦したよね。本当は、実績以上の力を持ってるんだけど、勝ちたい気持ちがどきどきを増してしまう。やんちゃで平気そうだけど、力入りすぎちゃうんだよね、どうしても。だけどきっとだからこそ試合に挑戦してるんじゃないかなぁ。
 最近は、センセーが試合に出てることもあって、道場自体が試合志向だと思われてる人もいるみたいだけど・・・試合に出るだけが空手じゃないし、状況やお仕事によっては試合に出ることが難しい人もいる。年齢や目的もそれぞれで、健康志向でもぜんぜんかまわない。でもわかってて欲しいのは、強いから試合に出れるんじゃなくて、今の自分より強くなりたいからこそ試合に出ようと思っている人が多いことだ。自分と向き合ってみて、もしかしたら逃げれない状況をつくらないといけないと思って出る人もいるということ。出るから偉いとかそんな風に自身思っている人って逆に少ないんじゃないかと思う。
 審査や試合や目的は、誰に言われてじゃなくて、やっぱり自分で決めること。そうできるときもあればできないときもある。たとえば人の試合でも懸命にサポートしてくれたり、スタッフをしてくれてる人だって逃げずに向き合っているって事で。無関心を装っているいる人とは違うと思う。
 ツヨシが合宿のバスの中で言ってた「恵吾指導員のようになりたい」と。恵吾さんのように強くなりたいだけでなく、文庫の指導員になりたいんだって。すごく嬉しかった。ときに私以上に女房役を果たしている恵吾指導員のことをきちんと見ているんだなと思った。なれるといいね。今日は本当にありがとう。当日の応援も頼んだよ。ツヨシ。