テーマは重力です。
アンチ・フォースとは、下に落ちようとする力が強ければ、逆らって上に向かう力がうまれます。
おそろしい滝の流れは、同時にすさまじい水しぶきの上昇を生むのです。
この抵抗と反発の力をアンチ・フォースと言います。
ひとの身体のなかにも、重力のふたつの力がいきている、
そして、力の分岐点は腰、とスカラヴェリは説いています。
腰を起点に、ひとの身体は地面に向かってしっかりと根を張り、
一方背骨は上に伸びようとしています。
スカラヴェリ・ヨガはこのことを強調します。
また、本山博先生の本によれば、陰と陽、プラスとマイナス宇宙を支配するふたつの力がぶつかり融合する点はハラ、チャクラでいえばマニュプラというのです。
分岐と融合は、意味の底において同じです。
上に向くポーズのときは、必ず反対方向に伸びるラインを意識します。
コブラのポーズで上に向くラインとつま先にむかって伸びるラインを意識します。
三角のポーズのときは、空に向かう腕と、床を押さえている腕を意識します。
どこで分岐し、どこで合わさっているのか、体感してみると、さらに柔軟な伸びを感じます。