昨日の呑川沿いの濃いピンクのモコモコは、画像検索では「マグノリア」なのですが、ちょっと自信ありません。
他方、軒先によく見かける大きなタンポポのような黄色い花も満開です。
こちらの綺麗ですが、(画像検索結果)オトギリソウであっていますでしょうか。
さて、金曜日の事ですが、
大田区環境対策課主催の「緑のカーテン講習会」に参加してきました。
家庭菜園をベランダで始めたところですが、緑のカーテンに手を出すかどうかはともかく
園芸の基本的なことが学べるのではないかと、申し込んでおき、
うまい具合に時間を空けることができたので、参加することができました。
講習会のプログラムは、
一部「緑のカーテンの効果及び、ゴーヤ&朝顔、風船かずらの種と苗の育て方、土の再生について」
講師:三ツ口 拓也(NPO法人 緑のカーテン応援団 理事)
二部「ゴーヤの美容と栄養、美味しい食べ方」
講師:草香 もえ
で、大田区環境対策課長の挨拶、協力しているNPO法人文化活動支援機構フォレスト代表の〆の挨拶、Q&A含めて、2時間15分の講習会でした。
冒頭、大田区環境対策課長の挨拶があったのですが
- 大田区は18の地区に分かれており、それぞれ地区の花を設定して、「18色の緑づくり」を推進している。種を用意しているので、自分の地区の花を確認して種を持って帰ってください、ということでしたが、うっかり種をもらって帰るのを忘れてしまいました。池上は、ニチニチソウとヒマワリでした。あまり見かけた感じはしないのですがね。
- また、2020東京オリンピックにおける大田区のアクションプログラムでもあるので、東京オリンピックのピンバッジ(非売品、と何故か強調していました)が配布されました。
- 他に、一般道に面した花壇、植栽の造成には、一部助成金を出すことをはじめていると。うちはマンションだから、関係ないと思ったのですが、この後、講師が、参加者がマンションか一軒家か聞いたところ(地植えかプランターかの確認)、一軒家の人が多かったので、少なからず驚きました。参加者はほぼお年寄りでしたので、家庭菜園に興味を持つのも、ずっと住んでいる一軒家の方々だからでしょうか。
さて、一部「緑のカーテンの効果及び、ゴーヤ&朝顔、風船かずらの種と苗の育て方、土の再生について」の始まりです。
具体的な内容としては、
緑のカーテンの効果、ゴーヤの育て方、苗を選ぶ場合の注意、肥料についての説明でした。
正直、これを聞いてからであれば、先に始めてしまった家庭菜園を、もう少しまともにスタートが切れたはずでした。
しかし、本当に勉強になったので、これからでも、既存のプランターを植え直すなどして、緑のカーテンにも備えたいと思います。
まずは、緑のカーテンの効果についてです。
- 緑のカーテンがなぜ優れているか?「体感温度」を下げることができる。影を作るだけではない。
- 体感温度は、熱を奪い取るスピードに関係するので、扇風機で風が当たれば空気の温度と関係なく涼しく感じるし、気温が30度だと暑く感じるが、水温が30度の風呂は冷たく感じる。この体感温度は、夏場、直射日光、建物や地面の放射熱、蓄熱で、実際の気温より10度以上上がるが、植物があると、直射日光を防ぎ、「蒸散作用」によって、地面に蓄熱しないので、体感温度が気温と同じくなる。
- 「蒸散作用」とは、植物が根から水を吸収し、葉から放出するので、歯の裏側は28度程度に保ち続けられる。なので、緑のカーテンは熱を遮るだけで、再輻射はしないと。
- 防熱ガラス、すだれは、熱を通さないものの、それ自体が熱を持ってしまうので、再輻射で熱くなってしまう。
- 緑のカーテンは、窓から入ってくる熱を遮るものですが、1m外側で遮るようにする。バルコニーの床に熱を貯めず、涼しい空間を作るため。
- 洗濯物を干しても、程よい陰干しになって、ちゃんと乾きます。
続いて、ゴーヤで緑のカーテンを作る準備についてです。
- プランターの場合、75(幅)x 30(奥行)x 25(深さ)cmのものを用意する。土は40Lくらいになるはず。小さいとうまく育たない。詳細は後述。
- 種は、発芽用のポットに3粒ほどまくと、1、2粒発芽する。ゴーヤの発芽適温は高いので、夜間冷え込むようなら部屋に入れるなどの温度管理が必要。
- 「双葉」が3枚ついたら、根元から間引いて、一本立ちにし、「双葉」が5枚になったら、プランターに移植する。
- 75cm幅のプランターに植えられる株数は、2株(25〜30cm間隔を空けて)。それ以上だと、成長が悪く、枯れてしまう。根が伸びないと、上も伸びない。根が伸びる環境を整えるのが大切、なので地植えが望ましい。
- また、一本ではなく、二本なのは、植物はより日光を得ようと、競争して伸びるから。
ポットで芽が出るまでに、プランターの土を用意しておきます。
- 必要なのは野菜用の培養土に、一割の腐葉土(落ち葉などが発酵しているもの)を混ぜます。
- そこに、「苦土石灰」二握りと「肥料」を一握り混ぜます。「苦土」とはマグネシウム、「石灰」はカルシウム。「酸性度」の調節を行います。PH7が中性で、一般の野菜はPH5.5の弱酸性を好みますが、ゴーヤはPH7.5の弱アルカリ性を好み、アサガオなどはPH4.5のより酸性を好みます。この苦土石灰」二握りで弱アルカリ性になります。
- 「肥料」は、N(窒素)、P(リン酸)、K(カリウム)の組み合わせで、Nは葉を大きく多くします。Pは花と実をたくさんつけます。Kは根物(じゃがいもなど)に大切な栄養素です。肥料(化成肥料と書かれたもの)の袋の裏には、各何%配合されているか必ず記載されているので、栽培する対象に合わせて、肥料を選んで、移植する2、3週間前に土を作っておきます。ちなみに、ゴーヤには、Nが5%、Pが5%のものを選びます。
ちなみに、苗を買って移植する場合の選び方
- 「双葉」がしっかりついていること。ないと下から枯れてしまう。
- 本葉の節の間隔が詰まっている、がっしりしたものが育つ。
- 色は、一見濃い緑が良さそうだが、それは肥料過多で、害虫がつきやすいので、薄い緑色が良い。
- ポットの中の根も確認したい。がっちり、むっちり詰まっているのは、狭い環境で育ち過ぎで、早く花や実がなってしまう。細い方が若々しい。詰まっている場合は、ほぐして植えるように。
プランターで成長してきたら
- 1mくらいの草丈になったら、「摘心」を行う。親蔓の先を摘んでしまう。これをしないと、親蔓だけひょろひょろと伸びてお終いになる。「摘心」をすることで、子蔓、孫蔓が伸びて広がり、実をつける。ウリ科で実をつけるのは子蔓と孫蔓。親蔓は実をつけない。
- 早く「摘心」すれば、実は多くつくが、蔓は広がらないので、1mくらいの草丈が目安(おそらく6月ごろ)
- 「受粉」は、ミツバチが勝手にやってくれますが、マンションの12Fとかになると、自分で受粉する必要があるので、雄花を摘んで、小さいゴーヤがついた雌花にくっつけて人工的に受粉します。
- 8月くらいにはから、「追肥」をします。株元から離れたところに、固形の化成肥料を、3週間おきに。液体の場合は毎週。
その他、プログラム最後のQ&Aでの役立ち情報としては
- 連作すると、年々小ぶりになる(連作障害)ので、3年毎の「輪作」をすると良い。ゴーヤはウリ科なので、ウリ科以外で、朝顔とか。
- 一緒に植えると、よく成長するコンパニオンプラントというものがあり、ゴーヤの場合、ナスタチウム(金蓮花、クレソンのような味)を一緒に植えると両方育つ。逆に、瓢箪とへちまは相性が歩く、育つとアブラムシにやられてしまう。
- プランターだと早く完熟し、実が大きく育たない。大きくしたい場合は「摘花」をして(雌花を摘み取る)、8月頃についた雌花を育てる(ただ、それでもスーパーで売っているような大きさにはならない)。
ここまでが、ゴーヤの育てかたですが、ゴーヤに限らず家庭菜園の基礎知識として非常に重要なものでした。
続いて、二部「ゴーヤの美容と栄養、美味しい食べ方」ですが
ゴーヤの種類の説明から、効能、レシピの紹介がありました。
効能としては、
- カルシウムの吸収に必要な、ビタミンCを豊富に含み、トマトの5倍、レモンの2倍あります。しかも、ゴーヤのビタミンCは加熱しても消失しません。
- 苦味成分(モモデルデシン・チャランチン、という楽しい名前、と講師が紹介)は、夏バテ防止、疲労回復、アンチエイジング、糖尿病や高血圧症の予防
- 食物繊維が腸内環境を整える(100gのゴーヤに含まれる食物繊維は2.6g、多いと言われるキャベツでも1.8g)
- カリウムはむくみの解消、種に含まれるリノール酸は脂肪を分解
ただし、身体が冷えるので、妊婦の方は注意が必要。
また「帰経」としては、「五臓」のうちの四つ、心脾腎肝に効くことになっています。
レシピも色々(胡麻和え、生姜の醤油漬け、スムージーなど)紹介されましたが、「ゴーヤともやしのナムル」は、
薬膳の観点からすると、ゴーヤが「苦/寒」、もやしが「甘/寒」、ミョウガ「辛/温」、ねぎ「辛/温」とういう具合に、バランスのとれた料理になるとのことでした。
今後、ゴーヤに限らずレシピを考えるとき、薬膳(東洋医学)が、近代栄養学に対してどうかはさておき、「五性」「五味」を意識して、作ったら気持ちもいいかなと、薬膳に興味を覚えました。
その栄養学的に、組み合わせの良い食材は、
- 卵 夏バテ防止
- 胡麻・ナッツ ビタミンEが増え、老化防止、美肌作用
- 鶏肉 疲労回復。豚肉もOKだが、鶏肉のタンパク質からコラーゲンが生成される
- きのこ ないもの同士を補完し、栄養バランスアップ
他に、選び方としては、イボイボが密集して張りがあるものを。
保存は、切り口をラップで閉じて、野菜室(あまり冷たくない)に保存。
冷凍は、薄く切って凍らせ、凍ったまま炒める
また、漬物や佃煮でも保存が可能だが
「ゴーヤ茶」がオススメ。薄く切って、風通しのよい場所で、3日ほど天日干しし、カラカラになったら、薄茶色になるまで乾煎り、ビニール袋に密封保存。
一部と二部の間の休憩時間に配られましたが美味しかったです。
あと、苦味については、最近のゴーヤはあまり苦味は強くないので、塩揉みか、さっと茹でるのどちらかで十分ということでした。
以上、スクリーンだけのレシピ情報はメモしきれませんでしたが、
二時間、集中して聞いて、メモった内容です。
ただ、これからポットに種を植えて
発芽するまで、プランターに土を作って、
収穫するのは夏なので、
今、レシピや効能を聞いてしまったのは、、、迷わされます。
料理を作って食べたいが、これから栽培するモチベーションが高いので、スーパーで買うのも何だか。。。
まあ、料理は、自分で収穫するにしても、スーパーで買うにしても、旬はまだまだ先なので、当面は、
現在のプランターの再整備、と緑のカーテンの準備です。
これは、講習に参加していただいたセットです。
ネットと栽培ポット、種はゴーヤ、朝顔、風船かずらです。
今後、大田区主催の「ハーブ講座」「キッチンガーデン講座」「自宅で楽しめる寄せ植え(まだイベントカレンダーに出ていない)」などの講座があるので、できれば参加したいと思います。
ではでは