風と友達

山の中が私の故郷。風の良く通り抜けていく場所に生家がある。

年忌祭

2007-04-17 | 風の山から
都合で一週間早い父の一年祭(実家は神道なので、法事と言わないで祭りと言う)
一年前の14日はまだ父は元気だったし、「ウコンザクラも、シダレザクラも綺麗に咲いたね」と話しをした。誰も1週間後に逝くとは思ってなかった。

『子どもの頃からウコンザクラと祖父から教えられていたが、数年前からどうも(ギョイコウ)じゃないかと言うことになり気に掛けて調べてみたらやっぱり「ギョイコウ・御衣紅」と判明。漢字を当てるときに(御衣黄)という字を多く見かけるが、紅が本当だと有る方が教えて下さった(訂正文を下段に載せました)花が終わる頃紅の筋が入る事から考えて成る程そうだなと納得。
祖父の時代(戦前)に植えた桜、いつの頃かシダレ咲くようになった。私はこのサクラをついウコンザクラと言ってしまいそうになる。


父が接ぎ木をした若いギョイコウはまだ垂れない。

前日から泊まりがけで出かけたが、昔のように家庭で皿鉢料理を作ることはないので、祭壇を作ったり、食器とかを出すだけで大した用事もないので山菜を採ったりして来てくれた方達で欲しい人に持って帰って貰う。

神職さんに来て頂いて年忌祭が終わった後は、皿鉢料理で飲んで食べて貰う。車で来ている人には勧めないことにした。(昔は一杯ぐらいと言う事もあったけど、そう言う事は止めるべきだと思う)最後まで残る飲んべえは気心の知れた人達。外も暗くなりかけたので早く帰りと送り届けることにする。

飲んで食べた残骸を始末して片づけてやっと肩の荷が下りる。

 
翌日は、家の周りの植物達を撮影。フデリンドウ、花はリンドウに良く似ているが小さい。もう一度開いたところを撮影したいと思ったけど曇り気味では開いてくれなかった。






トサノアオイもあちこちで目につくが花は見えない。ほじくってみると花が沢山ついていた。こんなに隠れていて受粉はどうするのかと思って、昨日植物に詳しい方とご一緒したので聞いてみたらムカデなどが媒介するらしいとのこと。自然界もそれぞれが助け合いながら生きている。

『訂正・4月22日』
ギョイコウは御衣紅と言うことでしたが、教えて下さった方が気になりもう一度信頼の置ける図鑑で調べた結果『御衣黄』が正しいと言うことでした。
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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
一年は・・・・ (紋ちゃん)
2007-04-17 21:10:37
早いですね~
こうして縁者が集まってお祭(法要)するとお父さんも、今風に言えば千の風に乗って喜んで見守っている事でしょう。
お父さんが飲兵衛だったら、余計にうれしい事でしょう。
我田引水になりますが(笑)
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ちょっと心配してました (keiko)
2007-04-17 21:17:41
こんばんは。お疲れで体調を崩されてるのかなあとチラリと思っていました。神事では「祭り」なのですね。災いは突然後ろからやってくるとの言葉を聞いたことがありますが一週間でお父様が突然亡くなられるなんて、、、ご家族は呆然だったことだと思います。
桜の時期はどうしても思い出しますね。
私も初恋の人が亡くなったときから30年以上経ちますが、桜の頃になると相変わらず思い出してしまい4月は気持ちがザワザワします。5月病ではなく慢性4月病みたいです。
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心の籠った祭りを (まーにゃ)
2007-04-17 21:53:05
なさいましたね、何でも知っていると思っていたお父様の知らない面も聞かれたり、思いがけない話が聞ける集いでもあったでしょう。

ウコン桜がギョイコウ  朝のウオーキングで何時も通りますが、紅の筋は気が付かなかった、未だ残っていたら見て見ます。ツルリンドウに似てますね、
アオイの媒介がムカデ 花は白いの?
お疲れ様でした。
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お疲れ様です。 (ステイゴ)
2007-04-17 22:00:18
友人の祖母(?)も神道でしたので、お葬式も
賑やかでお祭りみたいと言ってました。
そんな話を聞いて、自分も神道になりたいと
思ったなんて不謹慎なことを思い出しました。

区切りですね。

少しづつ時間は過ぎていきますが、色々な思いでは
永遠ですよね。

お疲れ様でした。
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こんばんは ()
2007-04-17 23:49:54
>紋ちゃん、お祭りどうだったかなと気になり、お邪魔したまま足跡残さないまま帰ってきました。ごめんぜ。13日早朝から15日の夕方まで留守にして、16日は又早朝から出かけて、いささかばてました。歳やねえ。父は飲んでくれる人が来ると喜んでいましたから、飲んで貰うことは構わないのですが、酔っぱらうとしつこくなって相手するのが大変(涙)

>keikoさん、初恋の人若くして亡くなられたんですね。亡き初恋の人を思って見るサクラ。年に一度そういう気持になっても良いかも知れません。ツボミから満開に、散ってしまう頃には気持ちも落ち着き平常に戻る。良いですよね。
父は年齢的には天寿を全うしたと(83)思いますが、あっけなく逝ったので悲しみも深かったのですが、忘れるわけではないけど忘れている時が長くなってきました。

>まーにゃさん、父の姉弟5人全員が集まり、家の親類も皆さん来て下さり、賑やかに一年をすることが出来ました。今までウコンザクラと思っていたものがギョイコウなので、本当のウコンザクラは見たことはないですが、まーにゃさんが見ているのはウコンザクラかも知れません。是非写真でも撮って見せて下さい。
花は白ではなく茶色っぽいですが、これはまだツボミでもあり、深く潜り込んで日の目を見てないので軟弱です。

>ステイゴさん、ありがとう。ステイゴさんは若くしてお母様を亡くされていますもの、私などこの歳まで父がいただけでも上等ですね。
子どもの頃から神道でしたが、詳しいことは何も知らないで父の時に初めて色んな事を知りました。
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あれから1年経つんですね (scops)
2007-04-17 23:56:37
素敵なお父さんでしたよね。いつも記事を読ませていただいて、いつもそう思っていました。
長患いせずにスッと逝かれたお父様は、最期までも潔い生き方そのものだったですね。

また思い出話を聞かせてください。あのミツバチはどうしているのでしょう?
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寂しかったよ~! (箱庭)
2007-04-18 08:36:33
一年をつとめられて来られたんですね。お疲れ様でした。
あれよあれよと時が経っていきますね。時は経ちますが故人を思う心は変わる事はないですね。
季節が動く度に思い出は蘇えりますもんね。

御衣紅っていうんですか。私は見た事が無いようです。以前行った門司の「白野江植物公園」にあるようです。いつか薄緑のこの花を目にする事があったら私、きっと風さんとお父さんを思うと思います。

フデリンドウ、昨日私も沢山見ましたが生憎の曇り空、皆しっかりつぼんでいました。
カンアオイの受粉がムカデとは。。!!
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おはようございます ()
2007-04-18 09:55:24
>scopsさん、ありがとうございます。山の上の一軒家にこれだけの人がと思うような賑やかな父の葬儀でした。相続税に困るほどのものを残してはくれなかったけど、1年経ってもお父さんには世話になったと言って下さる方がいることが嬉しいです。

逝く2日前に巣別れしたミツバチは今もいますが、不思議なことにその一つが14日神職さんが来て年忌祭が始まった途端ミツバチが騒ぎ巣別れをはじめたのです。
座敷越しに見える場所なので、儀式も気になりつつミツバチも気になるとんだ年忌祭でした(笑)
いつもの場所に止まったのですが、捕まえる事が出来ないまま何処かにとんでいきました。
家には2箱が元気なので。何処かの山にとんでいって元気で増えてくれればと思います。

>箱庭さん、留守にしている時間が長いと帰ってきて、もとの生活に戻るまで時間がかかります。テキパキと出来なくなった私は何日も予定を入れるのは止めようと思いつつ
13日から昨日まで出かける予定が入ってゆっくりパソコンの前に座る暇がなかったのです。心配して下さってありがとうございます。
連休に箱庭さんに会えたら高知に来た記念に我が家にあるギョイコウの鉢植えをプレゼントします(もう花は終わりましたが)4日でしたよね。

フデリンドウかコケリンドウか迷ったけど、これはやはりフデリンドウですよね。
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お疲れ様でした (ジョルジュ)
2007-04-18 11:10:43
やっぱり早めになさる方が多いんですよね。年回忌法要(祭り?)。
ウチみたいに 半月近く遅いのはめずらしかったと思います(汗)。
でも 受験も終わって 全員しっかりと法要の方に向き合えました。

ムカデが媒介する花があるとは知りませんでした。
まるで宇宙か水中か地下の世界のように 全く未知の世界が
身の回りのあちこちにもあるんですねえ。

ミツバチは 日本在来種でしたでしょうか?
元気で増えていってほしいです。
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年忌祭 (aigen)
2007-04-18 20:00:53
本当に1年という刻は早いですね。
ご苦労様でした。
かつては祝儀・不祝儀でも大宴会でしたね。土佐はとにかく、飲んでもらって酔ってもらうのがお接待だという面がありましたので、最後まで飲んべえが残って大変だったことを思い出します。
今はそれほどのことはありませんが、それもこれも車社会になってしまったのも原因かも知れませんね。
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