竹心の魚族に乾杯

Have you ever seen mythos?
登場する団体名、河川名は実在のものとは一切関係ございません。

19/06/26 放流物2尾

2019年06月26日 22時21分11秒 | 渓修行
現着10時。すぐに釣り開始。

今日は柔らかい竿は持ってきていません。なんせこの降水量ですから。本流竿なんかめったに使わないんですが車に積んで来た位です。迷わず刀翠ZE硬調51を選択。降りてみると全然増えていない。水もソコソコ澄んでいるし。いやぁ拍子抜け。途中尺上狙いの常連さんが大場所に車停めてたし今日は絶対増水していると睨んでたんですが。こんなこともあるんですね。
これなら今日は全面的に竿が出せそう。実は内心餌も採れるかどうかずっと心配だったのですが。

餌はバッチリですね。色の黒い太ったヒラタがけっこう採れました。

刀翠ZE硬調、平水だと若干強すぎる感じですが振り込みは楽々ですね。今日は風がありますが全然余裕。
針はカッパマタギ3号。すみません、今日はカエシ有りです。

今日は気になっていたあのポイントをいきなり攻めてみます。先週のピューッと一目散に逃げていく姿がどうしても目に焼き付いて離れないんですね。ガン玉は7号に8号を追加打ちします。

流れは岩盤に絞られて早くなっていて、沈み岩の受けの手前だけ流速が落ちていてギリギリ捕食できる、という玄人好みの渋いポイント。普通なら諦めるところですが先週魚影を確認してますんで。

けっこう流れきついんでどうしてもドラグが掛かってしまいます。何度も流して駄目だったんで最後の手段、ドラグドリフトからフクロを横に倒しU字ターン。筋から外れた場所でヒュン!って感じに食ってきました。

一瀬下って走らせ、弱ったところを一気にタモで掬います。

リベンジ成功。11時05分。やっとのことで掛けました。23センチ。

[サイズ]23cm♀
[アタリ]手感
[ヒットパターン]スイッチを入れるドリフト→ナチュラルドリフト→ドラグドリフト→横ターン
[ランディング]陸走り→寄せ


幅広の魚体…


横反転で食わせたので…下顎に掛かっています。


尾びれはこんな感じ。まだまだ、パワー70%ってところじゃないですか。


釣れたポイント。受けができています。

横ターン、今日は左岸からですので利き腕で操作できましたが、右岸からだったら厳しかったかもしれません。また装着している穂先の調子に依っても食ったり食わなかったりといったことがありますね。失敗すれば二度目はないですから。



そして次は岩盤のポイント。

注意して見ていないと気付かないような狭いスポットですが、すぐ下の緩い流れに着いていなかったのでこっちに入ってるだろうと。頭上にはオーバーハングがあります。
食い波ができてますので仕掛けを入れるのは割と楽です。ですが、何度流しても、来ません…。
やぶれかぶれで仕掛けのピックアップを我慢し50cm延長して流すと水中糸が男波に取られた直後にツツーっとアタリ。パシッと即アワセ。捕食して定位置に戻ろうとする魚の後方から針アワセの格好になりますが、魚は反転して下流へ。男波に乗ってそのまま滝落ち。テンションを維持したまま魚について下ります。

楽に止められましたが魚はここで一暴れ。刀翠のしなりでどうにかもちこたえます。さっきより一回り大きいようです。24cmぐらいでしょうか。上竿でいなします。

ところがここで、それまで活発に尾びれを動かしていた魚が急に動きを止め、おや?っと思った瞬間まさかのフックアウト。竿が負けていた訳ではないんですが。

バレる時って、こんなふうにカエシがあってもなくてもあんまり関係ないんですよねぇ。たぶん骨の周りの薄皮に刺さってるだけなんだと思うんですが…。



次はYポイント。

教科書通りのポイントでアタリが出て合わせますが、スカです。ガッという感触だけを残して逃げられました。念のため餌を替えて同じ筋を流しますが勿論来ません。



続いて2ヶ所連続して落ち込みがあります。

ここは誰が見ても好ポイントですし6.1mでも攻められるので抜かれてることが多いです。

結果はどちらもど真ん中で狙い通り食いますがなぜかスカ。時間を置いたり餌を替えてみたりしますが無駄でした。


さすがの空振り三振で、休憩をかねて川虫補充することにします。

首尾よく大振りのヒラタを10尾ほど確保。するといつの間にかデジカメが無くなってることに気付く。
歩いてきた場所を何度も往復してみたけど、ない。あちゃー、せっかくの証拠写真が…。

しばらくして川虫採りの最中に足を滑らせ転倒しそうになったことに思い当たります。
で、その辺りをのぞき込んでみると…

ありました!


見つかったのはこんな流れ。いやぁー、流心じゃなくて良かった。



一服の後、徒渉してさらに上流に向かいます。
深みが2ヶ所ありますが、1ヶ所目はスルーします。
2ヶ所目は浅く攻めて反応を見ますがどうも日中は無理そうな気がしますのでヤメます。


次はブッツケの淵。

浅いです。水深1mなさそう。正直半信半疑です。
ここで015の仕掛けに張り替えたんですが、蛇口がぽろっと外れ、仕掛けが流れていってしまいました。
こういうハプニングがある時って意外と釣れるんですよね。ちょっと真剣に狙ってみます。
グロ、サモト、対岸、と流し、チビヤマメの反応すらなく、惰性で流し続けます。

そして餌を新しく付け替えた時に突如来ました。

元気よくグングンと上流に遡ります。幸い流速は穏やかですのでひるんだところを掬いに行きますがその度に沖にダッシュされます。三度目の正直でやっと掬いました。

サイズアップです。14時12分。

[サイズ]24cm♀
[アタリ]目印の止メ
[ヒットパターン]ナチュラルドリフト(餌交換直後)
[ランディング]泳がせ→寄せ

判定はいかに?

体色はまあまあ。尾びれの大きさがややアンバランスか。


一応アマゴ星ならぬヤマメ星もちゃんとあるんです。


尾びれはこんな感じ。張りがないですねえ。


なんと、針がもう1本刺さっています。切られたのか?


左が魚の口に刺さっていた針。たぶんカッパ極3号。右が今日使ったカッパマタギ3号。

糸太くするの嫌ならスレ針にしなさい!ってか!?

にしても、3号って…どんだけレベル高いんだ!?


釣れたポイント



次は水深1mぐらいの浅くて長い淵。

死角からアプローチしてセオリー通りグロ、サモト、対岸アワグラ、流心脇、と攻めていきます。

来ないな…。餌のヒラタはまだピンピンしていましたが、念のため付け替えです。新しい餌で流心カケアガリを流していると突然ヒット! 合わせると同時に竿尻を前に突き出してタメる体勢に入ります。魚は上流に遡り瀬に入っていきます。竿の弾力に引き戻され流されてきますがまだ頭を出しません。再度ズンズンと瀬を遡っていきます。
魚は諦めたのか今度は淵の中央、先ほど掛けた位置まで下ります。一歩前進してタメの体勢をキープします。魚は対岸へのダッシュを繰り出しますが竿の弾力で吸収します。

ようやくこれで魚も疲れたのでしょうか、尾びれを振るのをやめたな、と思った瞬間、ふっと手応えが軽くなり本日2回目のバラシ。確実に25cmあっただけに悔しいです。


先ほどもありましたけど、こんなふうに餌交換した時に食ってくるって?どういうことなんでしょうね。
さっきまで付けていたヒラタの脚がちゃんと動いていたのは確認済みなんです。生きてればいいってことではないのでしょうね。姿勢が悪いのか回転してるのか…。もしかするとそれまでのアプローチに問題があったのかもしれません。
よく「一投目で掛けなければ…」という話も耳にします。でもいきなり核心部に投入したのではセレクティブになった魚に口を使わせるのは容易ではありません。「一投目で掛ける」という意識では多様な状況に対応できないのです。あくまでもここぞというポイントでの条件付きの話です。
昨今のように魚がどこで食ってくるのか分からない状況では、面で攻める菱田流郡上釣りが有利なのではないかと思います。


バラシは先ほどと全く同じパターンです。グルグルローリングするわけでもなく、ヘッドシェイクするわけでもなく、急にグーンと重くなるわけでもありません。ただ前触れなくフッと外れるんです。魚はどうやって針を外しているのでしょうか?

こういう針の外れ方って今回が初めてというわけではなくて、これまでにもたびたび経験してきました。ですが、ある程度の水深と流速があれば水中の様子は見えません。この時いったい何が起きてるのか知る由もありません。とにかく釣行を重ねていくしかないのでしょうね。

それまでは、この刀翠ZEにもまだまだ現役で活躍してもらいます。



カッパ極が刺さっていた24cmの方は腹割いてみたら浮袋バッチリでした。これじゃやる気失せるよなあ。



[日時]2019年6月26日(水)
[天候]晴れ。やや風あり。
[水温]15度。平水、澄み。
[時間]10時~18時。
[釣果]稚魚放流もの24cm♀、23cm♀
[スカ]4 
[バラシ]2 
[竿]先鋒:シマノ刀翠ZE硬調5.1m0.5φオールソリッド穂先改
[仕掛]天井糸:テスト中0.7号1m、空中糸:テスト中0.4号1m、水中糸:テスト中0.35号3m、ハリス:菱化フロストン渓流0.25号。針:カッパマタギ3号、オモリ:ガン玉7号+8号。
[餌]ヒラタ(ナデ虫)
[胃の内容物]陸生昆虫多し。
[小遣い]1千5百円。タバコ・飲み物代他。
[感想]いい練習になりました。

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