chuo1976

心のたねを言の葉として

     「春」 坂本遼

2012-03-17 06:51:40 | 文学
     春
                     坂 本  遼

      おかんはたった一人
      峠田のてっぺんで鍬にもたれ
      大きな空に
      小ちやなからだを
      ぴよつくり浮かして
      空いっぱいになく雲雀の声を
      ぢつと聞いてゐるやろで


      里の方で牛がないたら
      ぢつと余韻に耳をかたむけてゐるやろで


      大きい 美しい
      春がまはつてくるたんびに
      おかんの年がよるのが
      目に見へるやうで かなしい
      おかんがみたい
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札幌国際芸術祭

 札幌市では、文化芸術が市民に親しまれ、心豊かな暮らしを支えるとともに、札幌の歴史・文化、自然環境、IT、デザインなど様々な資源をフルに活かした次代の新たな産業やライフスタイルを創出し、その魅力を世界へ強く発信していくために、「創造都市さっぽろ」の象徴的な事業として、2014年7月~9月に札幌国際芸術祭を開催いたします。 http://www.sapporo-internationalartfestival.jp/about-siaf