chuo1976

心のたねを言の葉として

「きりん」  まど・みちお

2012-10-13 06:05:25 | 文学
「きりん」  まど・みちお



きりん
きりん
だれがつけたの?
すずがなるような
ほしがふるような
日曜の朝があけたような名まえを
 
ふるさとの草原をかけたとき
一気に一〇〇キロかけたとき
一ぞくみんなでかけたとき
くびのたてがみが鳴ったの?
もえる風になりひびいたの?
きりん
きりん
きりりりん
 
きょうも空においた
小さなその耳に
地球のうらがわから
しんきろうのくにから
ふるさとの風がひびいてくるの?
きりん
きりん
きりりりん
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