5000m級の美しい山々に囲まれた首都テヘラン。殆どの日本人が抱くイランのイメージと全く違う世界がそこにはあった。今回の旅にて、フランス人がパラダイスというその国、日本人にとってはマスコミによってテレカ売りとアメリカ大使館占領といった悪いイメージが植え付けらた国、を肌で感じてきたことを書いていきたいと思う。
この写真はテヘランの中心であり、眼下にはハイウエイ。目前に迫る山脈というすごい構図である。イランは山脈と砂漠で国土の25%しか活用されていない。しかし、このような山脈からの雪解け水によって都市の成立を促している。一方通勤時間帯には東京と同じような車とバイクの渋滞があり、普通その山脈により盆地となった空が排気ガスに覆われ山は見えない。このような景色が見えるのは上空の風が強いときなど極めて稀である。
ところでイランの車は、もう30~40年前位のオンボロが多く、1600ccクラスの古い日本車含む外車と新しいプジョーと125ccのバイクが中心である。これは、政策的に車の輸入関税を90~95%と高く設定し、生産の現地化を進めたためであり、プジョーの中身はかなりの部分を現地で生産している。また、石油の価格はリッター10円位で、前は1円だった。日本の石油価格は何なのだ。誰かにだまされている気がする。
今回の旅では、事前にも旅行中もガイドブックは読まず、「ペルシャ湾」横山三四郎著と「イラン・ジョーク集」モクタリ・ダビッド著の全部と「物語 イランの歴史」宮田律著、「イラン革命防衛隊」宮田律著の一部を読んでいった。
それではイランの物語始まり始まり。