タイには地震がない。しかもバンコクは地形が内海に近いため、津波も少ないということである。私は東日本大震災の時、タイにいた。ちょうど日本で地震が起きた頃、少し横揺れを感じたような気がしたが、現地の人は感じず、あったとしても近くの高速道路を通過するトラックによるものだろうと断じていた。確かに高速のランプに隣接していたが、殆ど車は走っていなかったのだが。
それはともかく、その日の夜の便で日本に帰る予定だったのだが、大変であった。全日空は直ぐにキャンセルとなり、天災のため料金返還しないので、明日の朝(今日もぜんぜん繋がらなかった)電話番号にかけて、次の便を予約してくれと言われた。そこで日航のSYANDBYに行く。長い時間列に並ばされた後、整理券をもらうが、日航の関西行きの振り換えの人が3時間後に来て私よりずいぶん前の整理番号をもらう。私の番号は先ず無理という程後であった。係員に聞くと全日空から日航への振替は無いので、いくら早く並んでいても後回しとそのときわかった。最初に言ってもらえば無駄な時間もなく、真夜中の空港で3時間も立って待っていなくても良かったのだが。
明日の朝出なおそうかとも考えたが、原理として日本の航空会社は、日本からの離陸便がなければ、そもそも機材供給(=ロゴの入った航空機)が少なくなり、キャンセル待ちの人の需要が膨らむのと合わせ、ますます状況は悪化すると考えた。そこで、タイ航空のSTANDBYに並んでみると、日本人が私の他は並んでおらず、日本に行くために並んでいる人は皆無であった。私は無事に未明発の便に乗ることができ、また中央3列がカラガラだったため、横になって寝ることができた。かくしてタイ航空は私の大好きな航空会社となった。
鉄則: トラブル時には現地の航空会社を使う。機材供給が鍵。色々な国向けの便もある。
成田到着時も大変であったが、同じ鉄則に基づき、車両の制限と待つ人が増えるのを避けるため、疲れていても最初の列車にのることで、効率的に帰ることができた。
本当は、この写真のようにバンコクの駅前でムエタイショーを行うタイの話を書こうと思っていたが、それは次の機会にする。
最後に、この度の大地震、津波そして原発の被害にあわれた地域の一刻も早い復興を祈念しております。