MSN-Mainichi INTERACTIVE アニメ・マンガ
MSNの「今月の一本」コーナーで紹介されていて、読んでみようかな~と思い、図書館で借りて来ました。
桜庭さんの「少女七竈と七人の可愛そうな大人」は、何か物足りなくてもどかしさを感じてしまい、面白いとは思わなかったのですが、こちらは読んでみて、あァ書きたい事に対して前作は、長さが足りなかったのかな?と思いました。それだけ、この「赤朽葉家の伝説」は、309ページを存分に使い切った感があります。
以下、記事より引用
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昭和28~50(53~75)年という昭和中期から後期にかけての日本の一風景を一人の女性の数奇な運命を絡めて描くという手法は、成功しているといっていいだろう。戦後の復興から、高度経済成長を経て、経済大国として繁栄を迎える。しかし、それはいつかはじけるバブルだった。そんな時代状況と万葉の心理状態をダブらせ、「悲劇」が必ず訪れることを読者に刷り込ませる。極めてシンプルで淡々とした文体だが、ライトノベルで鍛えた登場人物の輪郭を際立たせる書き方は出色で、読者は万葉と赤朽葉家の行く末から目が離せなくなってしまう。
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文中にあるとうり「極めてシンプルで淡々と」した語り口が、個性豊かな登場人物たちが繰り広げる、日々の激しい生き様をなんだかあっけないほど、さっぱりと書き出しています。もし同じ題材を違う作家さんが書かれたら、もっとドロドロしたお話になったでしょうね。そうなったらよくある小説のひとつになっていたかもしれません。
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桜庭は、本作で「女三代の昭和史」という「大いなる物語」を真正面から描き、「物語の持つ力」をもう一度見せつけることに成功した。「物語無き時代」に生まれた「大いなる物語」。現段階で、桜庭の最高傑作といって過言ではない。
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果たして、このお話が「第28回吉川英治文学新人賞候補作」になったそうです。この賞の発表がいつあるか良く判らないのですが(笑)ニュースになるのを待ちましょう♪しかし凄い受賞メンバー(汗)軒並み人気作家さんばかりですよ。
>付録ー吉川英治文学賞
http://homepage1.nifty.com/naokiaward/kenkyu/furok_YENEWaward.htm
MSNの「今月の一本」コーナーで紹介されていて、読んでみようかな~と思い、図書館で借りて来ました。
桜庭さんの「少女七竈と七人の可愛そうな大人」は、何か物足りなくてもどかしさを感じてしまい、面白いとは思わなかったのですが、こちらは読んでみて、あァ書きたい事に対して前作は、長さが足りなかったのかな?と思いました。それだけ、この「赤朽葉家の伝説」は、309ページを存分に使い切った感があります。
以下、記事より引用
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昭和28~50(53~75)年という昭和中期から後期にかけての日本の一風景を一人の女性の数奇な運命を絡めて描くという手法は、成功しているといっていいだろう。戦後の復興から、高度経済成長を経て、経済大国として繁栄を迎える。しかし、それはいつかはじけるバブルだった。そんな時代状況と万葉の心理状態をダブらせ、「悲劇」が必ず訪れることを読者に刷り込ませる。極めてシンプルで淡々とした文体だが、ライトノベルで鍛えた登場人物の輪郭を際立たせる書き方は出色で、読者は万葉と赤朽葉家の行く末から目が離せなくなってしまう。
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文中にあるとうり「極めてシンプルで淡々と」した語り口が、個性豊かな登場人物たちが繰り広げる、日々の激しい生き様をなんだかあっけないほど、さっぱりと書き出しています。もし同じ題材を違う作家さんが書かれたら、もっとドロドロしたお話になったでしょうね。そうなったらよくある小説のひとつになっていたかもしれません。
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桜庭は、本作で「女三代の昭和史」という「大いなる物語」を真正面から描き、「物語の持つ力」をもう一度見せつけることに成功した。「物語無き時代」に生まれた「大いなる物語」。現段階で、桜庭の最高傑作といって過言ではない。
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果たして、このお話が「第28回吉川英治文学新人賞候補作」になったそうです。この賞の発表がいつあるか良く判らないのですが(笑)ニュースになるのを待ちましょう♪しかし凄い受賞メンバー(汗)軒並み人気作家さんばかりですよ。
>付録ー吉川英治文学賞
http://homepage1.nifty.com/naokiaward/kenkyu/furok_YENEWaward.htm