What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

日明恩 『ロード&ゴー』 (双葉社)

2009年12月09日 09時47分38秒 | 図書館で借りた本
 私の実体験として、一度救急車に搬送された事があります。貧血をおこして意識が無くなっちゃって、気がついた時は毛布にくるまれてストレッチャーに乗せられて、救急車に向かって運ばれている最中だったんですが、これがまた、ぜんぜん揺れないんですよ。運ぶ人も運転する人もお上手なんだな~と思いつつ搬送されたんですが(この意識はあるけど身体が動かないのが、貧血の困るところ)このお話を読んでいて、その事を思い出しました。

 作家の有川浩さんがご自分の日記で、

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 これを誰か映画化してくれ。ハリウッドに目に物見せてやれるぞ。

 色々ちょっときつかった正にその当日に、筆名の字面で男性作家に間違えられやすい仲間&組織萌え仲間である日明さんから著者献本として自宅に届いてました。

夜中に読み始めて、今午前三時だ。止まらんかった。本ってすごいね。どんだけ心身痛めつけられてても、面白い本は読んでる間別の世界へ連れてってくれるね。元気にしてくれるね。こういうことが可能なんだね、本は。忘れんとこう。色んな意味で今この本が読めたことにありがとう。

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と書かれていたので、即、図書館に予約を入れて借りました。ちなみにお名前は、「たちもり めぐみ」さんとお読みするそうです。初めて見た時は全然読めませんでした(笑)

私としては、実写よりアニメで見たいと思うお話でした。”組織萌え&燃え”の部分がね、ゆうきまさみさんの漫画「パトレイバー」と重なるんですよ。比較するのもなんですが、有川さんの「図書館戦争シリーズ」から、恋愛部分をごっそり抜いたお話なので、そう感じるんだと思います。「パトレイバー」にも恋愛部分はあるんですが、それよりも”知恵と勇気”で色んな出来事に対処していく隊員のがんばりが、この『ロード&ゴー』で書かれる救急隊員の皆さんのがんばりと同じなんです。

 偶然にも、先日雨が降って薄暗い夕方に家人を迎えに車を運転していた時、後ろから救急車のサイレンが聴こえてきました。両車線びっしり渋滞していたんですが、それがね、ちょっとづつ中央にスペースを作るべく動き出したんです。渋滞してますから、ほんとにちょっとづつ動いて出来た道を、救急車がすーっと走り抜けていきました。

このお話を読んだ後だったので、なんだかもう目頭が熱くなっちゃいましたよ(苦笑)見ず知らずの人たちが、同じように救急車を通そうと思って、暗黙の内に協力する気持ちがね、あぁ、まだ人って捨てたもんじゃないなぁと感じられて嬉しかったです。

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2 コメント

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案外救急車に道を譲ってくれませんよね (クロンシュタット)
2009-12-10 06:00:22
長男は産婦人科医院で生まれてすぐ、国立病院へ搬送されました。未熟児でした。1490g
救急車には私一人が同乗し、1時間程の搬送中の光景は、一生忘れません。
ICUに49日間入院しました。毎日母乳を持って通った私は、転職を決意することとなりました。

・・・で、その長男ですが、すでに背丈は私を抜きさり、「親父はうざいんだよな」とのたまっております。
こんなもんだよ人生は・・・
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この本はお勧めです、お読みになって見てください。 (すず)
2009-12-10 08:49:19
>クロンシュタット様
 あははは、お子さんが大きくなった喜びというのは、お父様としては嬉しいやら哀しいやらですね。

1490gとは、本当に小さくて生まれてしまわれたのですね、奥様も大変だったでしょう。出産の時のことを考えれば、たいがいの事は我慢出来ちゃうのが親なんですよねぇ(苦笑)
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